包括的意識


今朝のサラダは甘藍を中心にしてみました
 

氣が付いたら門長屋に置いてありました。お隣からでせうか?
 

夕方から断続的に降ったり止んだり
 

午後は紅茶ではなく東方美人茶を淹れ夕暮れ時まで飲んでおりました
 

懐かしい感じの人體圖です(臺灣にて購入)
 

今晩の鰺は妙に小さいではないか
 
 
 

今夜のFMベストオブクラシック -NHK交響樂團 第1759回 定期公演- はマーラー作曲「交響曲 第5番 嬰ハ短調」 (管弦楽)NHK交響楽団 (指揮)鄭明勲チョン・ミョンフン
鄭明勲の感性は本當に素晴らしい。1989年に巴里のオペラ・バスティーユ初代音樂監督としてダニエル・バレンボイム(就任前に解任されて仕舞った)の代わりに迎へられた時のインパクトは大きく、我輩もまだ巴里に潜伏中であったこともあり、メトロのポスターに出現した見知らぬ亜細亜人指揮者の冩眞を今でも覺へてゐる。残念乍らオープン記念の演奏會はどれもチケットの入手が困難で、當時も今も天井桟敷席に潜入するのがやっとの經濟状況であった我輩であるが、一度きり挑戦してみた天井桟敷席入手の為の行列も無駄足に終はったのであった。これとて今となっては懐かしい思ひ出ではあるが。
鄭明勲、日本には既に1975年にピアニストとして来日してゐたらしい。其の事は知らんかったが、二人の姉(鄭京和;ヴァイオリニスト、鄭明和;チェリスト)と組んだチョン・トリオの演奏によるベートーヴェンの三重協奏曲やチャイコフスキーの「偉大な藝術家の思ひ出」などはいずれも素晴らしいものだった。
前半のモーツアルト、ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467は聴けなかったので、現在マーラーの大曲を聴取中。今はアダージェットだけど、とにかくすばらしい。全曲聴き終はったら感想を書くことにしやう。
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てうことで、これがN響かしらむと怪しむほどの演奏だった。勿論ポジティブな意味でだが。たかが指揮者一人が代はっただけで、それほどオーケストラの響きや色艶が變化するものであるのかどうか、疑ひを持つ者も居ることだらうが、生の演奏會を聴き込んだ者で無ければわかるまい。指揮者一人の交替で、別のオーケストラではないかと感違ひして仕舞ふほどの多様な變化が起きるのだ。それは老獪且つ大編成のオーケストラほど顕著に表面化するものだ。
今宵のN響の新鮮さときめ細やかさは特筆に値するものだった。サントリーホールの舞台上の緊張感が想像できるほどだ。その空気こそ、鄭明勲の齎したものであり、彼がステージ上に創り出したものなのだ。恐らく100人近い演奏者による音壓だらう。複雑なマーラーのスコアを丁寧に解し、管樂器の埋もれた音節のいくつかを1層2層上に持ち上げたり、かと思へば意圖的に弦樂合奏の谷間に埋めてみたりと變幻自在。それはそれは見事な采配振りであった。今夜の演奏がCD化されるなら是非欲しいものだ。
嗚呼、生演奏戀し・・・
 
 
愈々起動!
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見てござる