開通と開化


 
 

 
 
 
 
 

新装成った太田川駅は巨大で無機質な三階構造。高架線路は本日より運用開始。
駅前広場の整備工事は継続中であり、来年三月に完成予定と聞く。

 
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意図的なるカーテンの遮光効果で、本日は昼前まで眠る。
午後に至り、先週より持ち越しの重要懸案であった「坂の上の雲 二〇三高地」(再放送)を視る。
開化期を、これほど激しく、これほどの犠牲を払いつつ体験した国家がどれほどあるのかはよく知らない。近代国家への揺籃は、国民個々の安寧を犠牲にして為されたものであった。確かに戦争は悲劇であり、避けるべきものであらう。しかし、殆どの精神文明の発達過程に於いては巨大なる壁の如く、当然の通過儀礼の如く厳然と立ちはだかる。
「これらの犠牲の上に今が有る」てう表現は余り好きではないが、矢張り我が邦が「まことに小さな国」であるだけに、かういふ表現も寛容されるべきかななどと、番組を視乍らしみじみと思った次第。
 

 
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