FIZZY BIANCO

生暖かき雨。
可成り激しき工作活動の連続で、偉人の限界(臨界?臨終?)も間近やもしれませぬ。
幸ひ喉爆弾の炸裂兆候は無いやうだが、上唇内側に出来た一寸大きめのアフタ性口内炎はひりひり痛く、何となく菓子類の摂取が増えつつある今日この頃。いずれにせよ宜しからざる傾向である。
今天今朝は雨で薄暗かったこともあり、更にカーテンを閉め切ってゐたお陰で、なんとかお昼近くまで眠ることができましたが、終日何もしませぬ。
と言ふことで、Beaujolais nouveau の季節ではあるが、夜になって偉人は何故か ITALIA のワインを飲んでゐる。
LAMBRUSCO DELL'EMILIA の Cascia S.Maria BIANCO であるが、マリア・ランブルスコの微炭酸白ワインである。
敏感なる者は同時に画像に写ってゐる明治の北海道十勝カマンベールチーズ*1のパッケージが気になるかも知れないが、それはいらんことである。
近所の安売り店で1個150円で山積みにされてゐたものを、一気に6個も大人買ひしてきた結果が此の体たらくである。
賞味期限までまんだ3ヶ月もあるカマンベールが、1個150円なら山積み丸ごと買ひ占めてもよかったのだらうが、其処は理性と品格の差し引きと押し問答で乗り切った。しかし、何故6個かてうことは宇宙の神秘の一部であらう。
とまれ、猫も杓子もBeaujolais nouveau の時代は終わったやうで、バブル時代のやうな騒ぎや話題に上ることも無くなった。
相変はらず近所のサークルKでも派手なデコレーションでレジ横に置かれ売られてはゐるが、今や日常の一部に溶解しつつあるてうことだらうか。
勿論、カマンベールにはどちらかと言へばフルボディーの赤ワインが似合ふことなど経験的によくわかってゐるのだが、偉人の完全オフを彩るアペリティフとしては、今夜は微炭酸の白ワインが相応しいと感じたまでのこと。
さりとて今宵は Champagne(シャンパン)てう気分でもなく、かといってBeaujolais nouveau で "Live long and prosper" を祝ふ気分でもない。結果、普段は余り触手を伸ばさない領域である伊太利の微炭酸葡萄酒に手を出したワケで、其のお供が十勝カマンベールであり、乍らwatching してゐたTV番組は「祝女」で御座ゐました。何せ偉人は友近とゆうのファンでもあります故。
ちなみにマリア・ランブルスコの白はちょっと甘口過ぎたので、こんどはドライなシャルドネあたりを探してみませう。
 

 
 

*1:パッケージには「3年連続モンドセレクション最高金賞受賞」などと書いてあるが、そんなことはだうでも宜しい。此のチーズのまろやかさとコクは、ともすれば本場には存在しない領域に達してゐるのではないかとさへ思はれる。日本人のこだわりと、繊細な単位に於ける味の追求の極みであると言ふても過言ではなからう。其の滑らかなる食感は、冷蔵庫から出して室内常温に戻りつつある直前頃に極まり、外皮の黴臭さも皆無であり、舌触りも極めて良い。偉人の如く、僅かなバターを添えてコンポートやジャムと同時に食することも一興ではあるが、先づはプレーンで一切れを楽しんでみる価値が十分ある作品である。積極的に試してみ給へ。