陰暦弥生十五夜の月影は雲に翳る


 
 

 
 

 
どことなく不自然で不気味な静かさの漂ふ町の様子。
日曜の日暮れののちに、何買ふでなく町の超市やドラッグストア、ホームセンターにでかけてみると、人影こそちらほらあれども、大きな棚には隙間が目立つ。食品もどことなくまばらだし、トイレットペーパーや洗剤の棚も確実に空間が見える。店の其処此処には大震災の被災地方面への物資供給が優先され云々と書いた紙が貼ってあるが、事実さうなのだらう。
常日頃、必要以上の品揃えに慣れすぎた目には、何となく寂しくも映るが、今までが過剰だっただけのことなのだ。3・11以後の世界は、このやうな些細な部分まで再検証されなければならないなどと思ひつつ、夕食に焼き餅を頬張る偉人であった。
 

 

 
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