終盤的追ひ込み

矢張り秋の風情を感じる。
こんなに蒸し暑くても、雲の隙間から見える青空の色と高さと感触は誤魔化すことが出来ないのだ。
ソレニシテモ妙だな。結局1時間しか寝てゐないのに眠たさも無く、またぞろ夜鷹のパターンに突入予定。矢張り地震による地磁気の変化が影響してゐるのだらう。
 
昨天は友人からの「アナフィラキシーショック起きた・・・」的一報に接し、為す術無くあたふたする自分に気付き、いつもの我輩らしからず、たいそう情けなく感じることがあった。
いくら知識を有してゐても、例へばそれを必要としてゐる人が遠隔地に住んで居る場合、どのやうな対応が可能だらう。
電話する。メールを送る。心当たりの友人を辿ってみる・・・ 直ぐに其処に行けない場合、ただ忸怩たる思ひをして眠れぬ時を過ごすべきなのか、それともいっそのこと、なんでこんなことを知らせてくるのだと友人を恨んでみる?
いずれにせよ情けない。。。珍しく自己嫌悪の夜だった。
兎に角、残された方法は友人の幸運と強運を祈るのみであったが、幸ひ今回の場合は処置が間に合ひ命拾ひしたやうだ。
「終はり良ければ全てよし」?てうパターンで納得することは出来ませんね、今回は。
有事に備へるてう意味でも、地震ばかりではなくかういふケースも想定しておくべきかと思ふ。
   

   
  
   
さて、愛知学院大学考古学教室による宮西遺跡発掘調査。
第10日。
今天は全区とも測量工作活動に専念を余儀なくされて、一部の調査区では黄昏までの延長戦も行なはれた。
確かに発掘調査に於いて、掘ること自体は楽しいからついつい夢中になって仕舞ふし、土運びは辛いけど発見する喜びも大きいだらう。しかし、言ふまでもなく大切なことは正確な記録であり、学術調査であれ緊急調査であれ、其の重要性は同等だ。
いちど大地を遊離した遺物の価値は、出土地点と出土状況と言ふ2つの情報が付与されてはじめて生かされるのだ。
兎に角、泣いても笑っても工作活動に費やすことの出来る時間はあと半日弱。報告書作成に必要な情報に遺漏無きやうに、効率よくしっかり作業してくださいね。
明天午後からは調査区埋め戻しを開始の予定。
   

 

 

 

 

 

先日出土した隆起線文土器を拝見することが出来ました。
口縁部に平行に2条の低めの貼付隆帯。撫でつけるやうに器面に押しつけ、規則的に押圧を施してある。
部位が口縁部で型式が比定可能であることと、裏面には炭化物がたっぷり付着しており、年代測定用としても1級資料。
既に名大中村先生も実見済みとのこと。
 

 

頭上注意!棒立て禁止!
   
   
   

Tくんへ
先日の日本酒のサイダー割り、美味しかったですね。
今天は三ツ矢サイダーを買ってきたのですが、肝心の日本酒が無いことに今気付きました。
さて、だうしたものか・・・