巨大なる呪縛との闘ひ

大名古屋の一隅

イギリス Channel4 のドキュメンタリー番組
UNDERCOVER IN TIBET を見る。
大名古屋の片隅にて、日本語字幕付きで。
題してチベット潜入取材」
  
亡命しインド在住のチベット人タシ・デスパ。2007年4月、彼は自ら危険を冒し、11年前に命がけで脱出した祖国を、英国人監督と共に訪問する。其の目的は、ダライ・ラマの言ふチベットに於ける文化的虐殺の実態を取材し、暴くため・・・
余りにもリスクに満ちた無謀な取材行為。しかし、さうでしか知ることの出来ない恐怖に満ちた現実。徹底的且つ確実に侵蝕されて行くチベット固有の文化と、遺伝学的な途絶。容赦無き軍事的制圧と、情報の隠匿。
  
彼らが対峙すべき現状は余りにも過酷で巨大であり、ともすれば途方もない脱力感や虚無感に苛まれるのも事実だらう。日本人として、無関心を貫く生き方もあるのだらうが、我輩にせめて出来ることと言へば「関心を持ち続けること」。そして、常に労を惜しまず「事実を知ること」
  
SFT代表のツェリン・ドルジェ(Tsering Dorjee)氏。