いろはの「い」

   
   
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昨天の続き、「ダラムサラ通信」チベットNOW からの引用です。
   


   
ダラムサラ3月10日、ダライ・ラマ法王記者会見
   
法王の3月10日の記者会見レポート最終回です。

法王は英語で話されました。
尚、これは私の試訳に過ぎません。
   
   

      
質問者:ファイナンシャル・タイムズのものだが、
現在のチベットの状況についてコメントしてもらいたい。
去年は7000人が逮捕されながらも、抵抗は続いた。
今年も去年と同じ程度の抵抗運動が起こると思われるか?
内部のチベット人に対するメッセージはあるか?
   
法王:最近、困難にも拘らずチベットの内部に入り現地からのレポートを発表している外国のレポーターがいる。
それによれば、状況は極めて厳しい。
これ以上言うことはない。

それから、もう一度皆さんにはお願いしたい。
チベットの中の人々に私のメッセージを伝えてほしい。

もちろん、(現在チベット人は)厳しい状況下に置かれ、絶望的な気持になっているであろうことはよく解る。
それでも、今は静かにして、行動を抑制するようにと言いたい。
地方政府はチベット人がもっと反抗し、暴れてくれることを待っているのだ。
そうなれば、もっと簡単に打ちのめすことができるからと。
何れにしてもいいことはない、今は静かに耐えることだ。

(この私のメッセージを)何らかの方法を使って内部チベットの人々に伝えてほしい。
   
次、
なにBBC?、、、いや、、、違うか?

質問者:スウェーデンの新聞社の者だが、法王は「早期にチベット問題が解決されるであろうと考える理由がある、、、」と言われたが、これはどういう意味なのか?

法王:それについては、すでに答えた。もう答えた。
もう、一度説明したから、もう繰り返さない。
理由1,2,3,4と答えた。
もう答えた。
   
次、
質問者:フランスのテレビ局です。
あなたはステートメントの中で中国はチベットを「この世の地獄(hell on earth)にした」とおっしゃった。
この言葉は強いメッセージと感じられる。これについて更なるコメントを。

法王:これはチベット人がよく使う表現だ。
ただ、バイブルが説くところの「地獄」とは異なる。
仏教の経典には違った「地獄」についての記述がある。
ハハハハ、、私はよく知らない、、、
   
質問者:どういうことか?

法王:(大きなジェスチャーと大きな声で)これほどの苦しみ、これほどの恐怖、これほどの怒り、これほどの憎しみ、生活を蝕む、、、

法王の興奮を抑えようとここで、リンポチェが言葉を挟む。

リンポチェ:地獄とは苦しみの極まった(Highest Level)状態のことだ。

法王:Yes.

(ここで、少し説明がいる。この3月10日午後一時ごろにはこのステートメントに書かれた「この世の(生き)地獄」という表現が、この後中国政府からの非難を思いっきり浴び、外国メディアもこの表現を好んで使うことになろうとは、法王自身この時点で予想されていなかったご様子でした)
   
質問者:フランスからだが、
法王の後継者としてリン・リンポチェとカルマパのどちらが選ばれるのか?

法王:何、カルマパ? ノーノー。

ステートメントの中で今回もはっきり言っているが、私のポジションははっきりしている。
半引退だ。
最近EU議会で私はリンポチェを「私のボスだ」と言って紹介した。
政治的には彼が私のボスだ。

精神界では私が彼のボスだ。エヘヘヘヘヘヘヘ、、、、
だから今は5年ごとの選挙によって政治的トップは入れ替わる。
中国のジャーナリストも私の後継者について質問したが、
私はコミュニストではないと答えた。
もしもコミュニストだったら、自分の後継者を必ず自分でピックアップすることであろう。

でも、我々はコミュニストではない。
我々は完全に民主主義に従っている。
私はいつも「もう半引退している」と言うとき、誇りを感じる。
リンポチェはすでに二期目に入った、後、、、

リンポチェ:二年です。

法王:だから、もしも彼がそれからも同じ地位に留まりたいと考えてもそれは法律上叶わない。
この地球のメンバーである、どこかの国のある大統領などは、一生地位を守ろうとする。
そんなことはここではあり得ない。
5年ごとに選挙で選出されるのだ。

一方精神的レベルにおいては、皆様も朝の式典でご覧になったように、
私のそばにサキャ・ティチェン・リンポチェ、その傍にカルマパ・リンポチェ、ボン教のティンジン(座主)、それにデブン・キャンマ・リンポチェ、その他成就者たち、
すべての派が集っている。
黄帽派、赤帽派、黒帽派、それに何だ、、、、そうだ、ボンは時に白い帽子を被るから白帽派、
そして、、、その内、青帽派も現れてくることも期待されてるとか、、、、ハハハハハハ、、、。

緑は如何で(とリンポチェ)
そうだ、そうだ、緑は良い。
グリーン・パーティーだ!ハハハハ、、。
沢山の国でグリーン・パーティーが、、、、ニュージーランドに行った時、グリーン・パーティーの事務所に迎えられた。その時私は「もし、ニュージーランドに居るなら私はあなた方の党に入るであろう」と言った。
それは私は常に「エコロジー」の大事さを語っているからだ。

何れにせよ、すべての組織の中で若い世代の優秀な人材がたくさん育っている。
非常に健康的で可能性を秘めた指導者たちが現れてきた。
だからダライ・ラマの後継者について心配する必要はない。
ダライ・ラマ制度に関する限り、早くは1959年にすでに私はこの数百年続いた制度の存続はチベット人によって決定されるべきだと表明している。
大多数のチベット人がこの制度の存続を大事だと感じるならば、残るであろう。
もしも、大多数の人々がもう必要ないと思うなら、無くなるまでだ。
これは大事なことではない。

大事なことは前にも話したが、私の日々の生活が他の人々の福祉に何らかの貢献をするということだ。

私は自分の将来について考えたことはない。

サンキュウ、サンキュウ。

終わり。
   
   

   
ダライ・ラマ法王の人柄そのものを垣間見るだけなら、この会見の様子で十分であらう。
いったいこのやうな人物が、「動乱の首謀者」でありチベット人達を扇動する悪の領導者でありうるのかだうか、各自で判断されるがよい。
   
   
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チベット民族蜂起50周年記念 名古屋上映会
映画Undercover in Tibet」 (日本語字幕)

 [制 作]:イギリス Channel4 http://www.channel4.com/
 チベット潜入取材 ドキュメンタリー番組 http://www.sftjapan.org/undercover

  彼らがそこで目にしたのは−
     表現の自由はおろか、日常の生活さえもチベットでは恐怖に支配されていた。

 チベットで激しい抗議運動が起きた2008年3月、英国Channel4は3ヶ月におよぶ中国支配下チベット潜入取材によって撮影された映像を放送した。2007年4月、この映像を撮影するために亡命チベット人のタシ・デスパは、彼が11年前命を賭けて後にした祖国を英国人監督と共に再訪した。ダライ・ラマ14世が「文化的虐殺」と形容した実態を暴くため、投獄と強制送還の危険を冒して。彼らがそこで目にしたのは、チベット人が土地と家畜とを奪い取られ、コンクリートのキャンプに定住させられて、遊牧民という生き方が消し去られようとしている現実だった。チベットでの軍事的圧力と、多くのチベット人が強いられている飢餓や苦悩を目にし、一帯で高まる蜂起の予感を彼らは実感するのだった。
 
 [日  時]:2009年3月21日 19:00〜20:30 (会場18:30)
 [場  所]:名古屋国際センター 4階 第三研修室
       地下鉄桜通線「国際センター」駅下車すぐ
 [参加費]:500円 / 定 員:50名(申込の必要はありません)
 [主  催]:Students for a Free TIBET Japan(SFT日本) http://www.sftjapan.org/
 [お問い合せ]:sftn.movie@gmail.com


【同日開催】 WALK for a FREE TIBET 走る人 歩こう。チベットの自由のために。
 [日  時]:2009年3月21日 14:00出発
 [場  所]:大須観音
      地下鉄鶴舞線大須観音」駅下車すぐ


上映会だけ、WALKだけの参加でも歓迎いたします。
是非、みなさまのご参加をお待ちしています。