回想

   
   
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外国メディア、ラサに入れず ネットも規制 厳戒の「チベット騒乱」1年
(産経ニュース 2009.3.14 19:05)
   

 【北京=野口東秀】中国チベット自治区ラサ市で数千人が蜂起した昨年3月の「チベット騒乱」から14日で1年を迎えた。胡錦涛国家主席は「国家安全と社会安定の確保」を指示し、同自治区と周辺各省には暴動に備えて数十万規模の治安部隊が増派され、厳戒態勢が敷かれた。

 関係者によると、ラサ市内では14日、小規模の抗議行動が起きたが、大きな騒ぎにはなっていないもようだ。ラサ市内では、交通規制が導入され、自動小銃を手にした武装警察部隊が巡回するほか、各所で検問所が増設され、身分証の検査が行われるなど、「外出が事実上、できないような状況にある」という。寺院は武装警察部隊に包囲されたという。

 四川省甘孜チベット族自治州理塘県では今月初め、「チベット独立」と叫ぶなどの散発的な抗議行動が発生した。このほかにも数カ所で抗議行動が起きたと伝えられているが、参加者らは、いずれも即座に身柄を拘束されたという。

 当局は「外国人の安全」を理由に外国の報道機関による取材を拒否。現地からは、海外への電話の発進やインターネット通信も規制しており、当局は徹底した情報統制を行っている。

 政府は、昨年のラサ騒乱で、市民18人が死亡、382人が負傷、放火で商店など1000軒余が焼失したと発表した。しかし、チベット亡命政府側は、百数十人以上が殺害されたと主張している。
   
   
   
「独立を目指すべき」ダライ・ラマの“側近”が語る
(産経ニュース 2009.3.14 19:31)
   
 チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世のおいで、チベット亡命政府議会議員のケドルーブ・ソンドップ氏(57)は14日、都内で産経新聞と会見し、ダライ・ラマチベット独立でなく自治拡大を目指す中道路線を堅持する方針を再確認したことについて、「中国との対話は期待できない。独立を目指すべきだ」と反発した。

 ソンドップ氏はダライ・ラマの特別補佐官を務めたこともあり“側近”といえるが、中道路線を批判するのは、依然としてチベット内部でダライ・ラマの方針に不満が残っていることを示している。

 世界各地の亡命チベット人は昨年11月、インド・ダラムサラで開いた特別会議で、今後の活動方針として中道路線の継続するとの勧告をまとめていた。

 しかし、ソンドップ氏によると、この際、ダライ・ラマの方針に従うとしたのは全体の50%で、他の30%が独立を支持、残りの20%がどちらといえないというものだった。つまり、半数はダライ・ラマの方針に距離を置く結果が出ていたという。

 これについて、ソンドップ氏は「中国はこの50年間、ウソばかりついてきた。信用できない。この結果は、ダライ・ラマに反対するというより、中国への不信感への表れだ」と指摘している。

 ソンドップ氏は16日、都内で開かれる「チベット自由人権日本100人委員会」(電話03・3445・9005)で講演するため来日した。
   
   
   
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1959年(昭和34年)3月10日、チベットの首都ラサで、いわゆる「中国人民解放軍」のチベット人への度重なる挑発に対する最初の武装蜂起が起こりました。この事件が、当時24歳だったダライ・ラマ14世(現、ダライ・ラマ法王)が、チベット民族の破滅的惨事を回避すべく、夜陰に乗じてラサを逃れ、厳寒のヒマラヤの尾根を数週間かけて越えチベットを脱出、インドへ政治亡命を求める契機となりました。その最初のチベット蜂起から数えて今年3月が、ちょうど50年目にあたります。毎年3月10日は、チベット民族蜂起記念日として600万人のチベット人の心に刻まれてきました。最初の蜂起から半世紀を迎えるその日がまもなくやってきます。

最初のチベット蜂起から50年目を迎えた2009年(平成21年)3月16日、チベット自由人権日本100人委員会は、「チベット−闇に葬られた50年」と題して講演会を開催します。チベット人の過去50年間は、中国共産党の非人道的・植民地支配下において、民族の自決権を奪われ、2千年ものあいだ継承され続けてきた伝統文化が破壊され、民族としての誇りを傷つけられ、そして家族を奪われた半世紀でした。現代に暮らす日本人の想像力をはるかに超えたチベット人の苛酷な50年間。世界は、それを「中国のチベット人に対する人権侵害」という言葉で非難しています。しかしながら、チベットの惨状は「人権侵害」といった言葉で表現するにはあまりに言葉が足りません。日本人の言うところの「人権侵害」といった概念では推し量ることのできない「非人道的・略奪的・植民地支配」がいまチベットで行われています。

チベット自由人権日本100人委員会主催の講演会「チベット−闇に葬られた50年」では、チベット臨時政府議会の議員でダライ・ラマ法王の甥、そしてチベット独立派とされるケドゥープ・トゥンドゥップ氏(Khedroob Thondup)を迎えて講演を行います。またこの機会に併せて、第二次大戦下のチベットの貴重な未公開映像もご紹介いたします。

  • 会場と日時のご案内 -

主 催 : チベット自由人権日本100人委員会
      お問合せ Tel.03-3445-9006
http://tibet100.jp

と き : 平成21年3月16日・月曜日
      開始 午後6時〜午後7時30分。(のち懇親会。終了は9時ごろ)
     ※開場は午後5時40分です。

場 所  : アルカディア市ヶ谷・私学会館 (東京・市ヶ谷)
      東京都千代田区九段北4-2-25 Tel.03-3261-9921 私学会館

進 行  : 開始 午後6時 〜 第二部 終了 午後7時30分。
      (第三部の懇親会終了は午後9時ごろ)
       第一部 映画 「チベット、消し去られた風景 1942−43」
       第二部 講演 「チベット−闇に葬られた50年」 
       講演者 ケドゥルプ・ダンドゥップ氏。
      講演後のち質疑応答。
       第三部 開始 午後7時30分 終了 午後9時ごろ。
       第三部 チベット自由人権日本100人委員会・懇親会

詳しくは、http://tibet100.jp/2009/03/05/lecture0316/
   
    
   

   
      
     
   
チベット民族蜂起50周年記念 名古屋上映会
映画Undercover in Tibet」 (日本語字幕)

 [制 作]:イギリス Channel4 http://www.channel4.com/
 チベット潜入取材 ドキュメンタリー番組 http://www.sftjapan.org/undercover

  彼らがそこで目にしたのは−
     表現の自由はおろか、日常の生活さえもチベットでは恐怖に支配されていた。

 チベットで激しい抗議運動が起きた2008年3月、英国Channel4は3ヶ月におよぶ中国支配下チベット潜入取材によって撮影された映像を放送した。2007年4月、この映像を撮影するために亡命チベット人のタシ・デスパは、彼が11年前命を賭けて後にした祖国を英国人監督と共に再訪した。ダライ・ラマ14世が「文化的虐殺」と形容した実態を暴くため、投獄と強制送還の危険を冒して。彼らがそこで目にしたのは、チベット人が土地と家畜とを奪い取られ、コンクリートのキャンプに定住させられて、遊牧民という生き方が消し去られようとしている現実だった。チベットでの軍事的圧力と、多くのチベット人が強いられている飢餓や苦悩を目にし、一帯で高まる蜂起の予感を彼らは実感するのだった。
 
 [日  時]:2009年3月21日 19:00〜20:30 (会場18:30)
 [場  所]:名古屋国際センター 4階 第三研修室
       地下鉄桜通線「国際センター」駅下車すぐ
 [参加費]:500円 / 定 員:50名(申込の必要はありません)
 [主  催]:Students for a Free TIBET Japan(SFT日本) http://www.sftjapan.org/
 [お問い合せ]:sftn.movie@gmail.com


【同日開催】 WALK for a FREE TIBET 走る人 歩こう。チベットの自由のために。
 [日  時]:2009年3月21日 14:00出発
 [場  所]:大須観音
      地下鉄鶴舞線大須観音」駅下車すぐ


上映会だけ、WALKだけの参加でも歓迎いたします。
是非、みなさまのご参加をお待ちしています。  
   
   

   
   
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