英国式

秋の水玉

大倫敦における恒例行事、BBC PROMS 2008 が The Last Night を迎へ、ヴィブラート ou ノン・ヴィブラート論争に一石を投じ続けてきたロジャー・ノリントンの評判はどのやうに決着したのだらうか気になるところだ。
(-_-)               
                        
此の奇妙な論争に関しては、名古屋の蔵吉さんがわかりやすく書かれてゐるので、ちょっと引用させていただかう。
             

                 
そして千秋楽の「ラスト・ナイト」はイギリス時間の13日午後8時から行われます。指揮は、ロジャー・ノリントン。音楽雑誌でも報道されている「ノン・ヴィブラート論争」が気になりますね。果たしてノン・ヴィブラートによるエルガーの『希望と栄光の国』とはどんなものか?
 ここで今回の「ノンヴィブラート論争」について解説をしておきますと(あくまで受け売りでしかありませんが)、さかのぼることプロムス序盤の7月22日、Prom 7においてノリントンシュトゥットガルト放送響とともにエルガー交響曲第1番をノンヴィブラート奏法で演奏。演奏内容自体は良かったようだが、観客の反応は悪かったらしく、後日イギリスの評論家たちから一斉に「エルガーにはヴィブラートが必要だ」との批判を食らう羽目となった。しかし、ノリントンは全く動じず、「ラスト・ナイト」のクライマックスで観客全員が合唱に加わるエルガーの『希望と栄光の国』をノン・ヴィブラートで演奏すると宣言している、というもの。
 いったいどのような「ラスト・ナイト」になるのか注目です。『希望と栄光の国』がプロムス113年の歴史上初めての響きになるのは、確実視されているとか。それを観客は例年通りの大盛り上がりで迎えるのか?それより、こんな大舞台に登場するノリントンがどんな指揮を行うかも見もの。こういうガラ・コンサート的なステージは似合わなさそうなひとだからなあ。「ラスト・ナイト」でもあのフツーの真っ黒のシャツで登場するんかな。注目。
                   

                 
ロジャー・ノリントン其の人に関する情報は、こちらが豊富。