宇宙のインフレーション - Wikipedia

                                      
まあこれ以上物理学的法則や量子論に首を突っ込んでも、行く先は「∞」(無限)に収斂することがわかってゐるのでヤメておくが、物理学的な演算が如何に情緒の解明に役立つかてうことだけは改めて実感した次第。
(-_-;)
                                     
とまれ、ジョン・シャーキーの説くケルトの薄明」は奥深く、相剋する両端ばかりか、其の中間に広がる無限階層のグラデーション(薄明または黄昏)にこそアイデンティティーを持つことが予想される極東島国の住人の精神構造を解明していく上でも重要な示唆を含んでゐる。
人間の人生もまた、生と死の間に横たはる無限階層の薄明であると形容することも出来やうが、此の場合は階層は無限だが物理的には有限だ。此の、避けることの出来ない有限性を克服するために、人間は冥府を想像し、ティル・ナ・ノーグを創造し、現世の魂を解放したのだ。
ドルイドのイニシエーションにはいくつもの中間的段階が存在したやうだが、シャーマン、神官、詩人、哲学者、医師、裁判官、予言者や、そして賢者に至る階梯はやはりグラデーション(薄明または黄昏)であり、明瞭な境界線を持たない。ただし、不可逆なベクトルは定められてゐるらしく、ジョン・シャーキーも引用してゐる「詩人のすべてがドルイドになることを望むわけではないが、すべてのドルイドは詩人である。」との本質を形容するフレーズも用意されてゐる。
(―_―)
                     
                           
取り敢へず、脳裏に浮かぶうたかたの連鎖を辿り、稚拙な技法で映像を加工し、以下に並べてみることにする。
それにしてもだ、此の世界には、全能なコトバでさへ形容し難ひ事象が数多く存在(浮遊)するのであって、それらは自然物を用ひ(加工し)、或る時は遺跡として、また或る時は文物やオブジェ(遺物)として表現される。
それらを再び、一度は断念されたコトバの世界に帰納させて二次元図面や文章で表現することを強要されてゐる現代の考古学者は、実に憐れむべき存在だ・・・
(-。-;)
                      
                                         

フラクタルな境界面のイメージ図
                   

「3」を以て回転を開始する直前のイメージ図
                     

典型的なマンデルブロ集合体のサイケデリックなイメージ図
                   

フラクタル集合体に相似する形状を持つケルトの銅鏡
                   

無限の相似形が対称的に配置された文様構造
                    

無限性を内包したタラ・ブローチの装飾
                   
 
そして細部から無限の回転運動が発生し・・・
                 

                   

結局このあたりに還って行きます。
(―_―)見つめられておるやうな気がしますが・・・
                

                  
                   
これらは全て、『ミステリアス・ケルト』に触発された刹那の幻視にしか過ぎず、其れ以上でも、また其れ以下でもない。
所謂「勘違ひ」の夢想的妄想的解釈は、まだまだ続くのであり、此の本の功罪は大きい。
それにしても恐るべき深遠な内容の書(博物誌)であり、宇宙の全方位に対する示唆を含んだ内容に改めて震撼するわけだが、それを鶴岡先生の翻訳で読むことが出来る幸せを、我々は能く思ひ知るべきである。
               

ミステリアス・ケルト -薄明のヨーロッパ- イメージの博物誌 18

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