探訪来歴

悲しい歴史を秘めた鸚鵡石

長茄子の 間伸びたりける 蝉時雨
                        
今天の探査は椛(なぐさ)の谷、先づは鸚鵡石へ。
人里離れ、農地として開拓された谷の奥。沢沿ひに10分も登れば、巨大な岩壁である鸚鵡石は有る。数年前に散策路が舗装されたこともあって、今は夏草の生ひ茂る真夏でも草を掻き分けて行く必要がなくなったが、年中涸れることのない沢のある御陰様で、今は無数のトンボが飛行・浮遊してゐる。とりわけイトトンボは現在では人里では殆ど姿を消しつつあるだけに物珍らかで、飛行する姿も美しく、繊細な羽根や文字通りか細き体躯の設計も完璧で、目を楽しませてくれる。とりわけハグロトンボは黒衣を優雅に羽ばたかせ、虹色の体躯とともに幻想的だ。
もっとも、周辺を飛行するのはトンボばかりではなく、アシナガバチやアブも仰山居るし、沢にはマムシや吸血ヒルも居る。また、盛り上がるやうに道に覆ひ被さるヌルデや、足下のイラクサにも気をつけねばならないのだ。
(-_-;)
                      
鸚鵡石以後は銅鐸出土地点を経て大本大地に出、伊川貝塚に下り神明社を参拝後、砂嘴先端の貝ノ浜貝塚あたりから雨乞山を遠望。
干潟にアオサギ、シラサギなどが一緒に群れてゐる様子など観察。(干潟では組合員以外は「マンガ」使用厳禁とぞ??)
お買ひ物の後、帰宅セリ。
(-_-)
                        
 
                      
                        


                            
※いくつかの、誰かのための備忘録
                            
アボリジニの時間感覚について、ブロニスラフ・マリノフスキーの記述。
…(彼らは)過去といふものを、継続的な時間の段階として自ずから展開して行く長々とした持続として認識することはない。歴史事象が長く直線的な時間の流れの一点で生起するとか、過去の事柄になればなるほど遙かな太古の伝説や神話の中に埋没してしまふとかうふやうな観念はない。
…かうした観点は原始的な民族の特徴であり、彼らにとっては私たちの歴史的思考は全く異質なものである。
…歴史的な時代区分といふ観念は如何なる意味においても彼らの精神の中には存在しない。ー彼らにとって過去とは、種々の出来事を収めたひとつの巨大な倉庫なのである。…
繰り返すが、所謂「世界の進歩」なる観念を彼らは持たない。
…私たちの宗教も科学も、共に私たちに地球や人類の年齢を指し示す。それについて考へる際、私たちは当然のごとくその述語を用ひる。だが彼らにとっては、地球や人類の年齢は永遠に一定であり、永遠に若いままなのである。
                               
◇フランス人人類学者兼哲学者のリュシアン・レヴィ=ブリュールも、アフリカのブッシュマンについてこのやうに記述してゐる。
…過去といふものには全く関心を持たない。過ぎ去った事柄は既に終了しており、何の意味もないのである。…そしてそれゆゑにブッシュマンには、如何なる意味においても歴史と呼べるやうなものはない。彼らの存在の全ては現在にある。
…にも関はらず、彼らは膨大な神話と伝説を持ち、また古への出来事の話を伝へる。だが…彼らの言ふ「古への時代」を、合理的な意味における時代として捉へてはならない。その「時代」とは極めて特殊な観念であり、それ自体が、そこで起こる出来事やそこに登場する存在と同様に神話的なものなのである。
                            
◇ポール・デヴェルーの定義による一次的手法の6項目
1,考古学:現在の限定的かつ学術的な形の考古学は、大きな叙述の可能性の一部と見なす。
2,「在ることと観ること」:遺跡を訪れ、その遺跡が提供するあらゆる情報を分け隔て無くオープンに受け取ろうとすることを意味する。
3,天文考古学:祭祀モニュメントの中に暗号化されて残ってゐる古代の天文学の研究。考古学同様、これもまた民間伝承から古物研究、そして初期の初歩的な学問の段階を経て、ひとつの学術的な研究分野となった。
4,神聖幾何学と設計術:遺跡の平面設計、特には其の立体設計や全体構造の間の比率から導き出すことが出来る。
5,民間伝承:古代祭祀モニュメントと同じ風土を共有した世代の記憶である。其処にはコードレスフォンの秘話機能のやうなスクランブルが掛けられてはゐるが、民間伝説と伝承の中には解説を待つばかりの情報が隠されてゐる。
6,遺跡の及ぼす効果の感知とその測定:人間の直接的な感覚と測定器具の両方を用ひて、遺跡の神秘的な性質とエネルギー的な特性に関する情報を収集することを意味する。
以上を基に、二次的なアプローチをおこなふ。それは以下のやうな、より統合的なアプローチ方法の組み合はせである。
A, 地霊学(ジェオマンシー):中国に送り込まれたヴィクトリア朝の宣教師たちが定義した意味で用ひる。それは「遺跡同士の相互の、及び地形学的・天文学的要素との定位とその関係」である。言ひ換へれば「神聖地理学」と呼んでもいい。システム的用語で言へば、地霊学は遺跡の情報ポテンシャルを地域の風景や周囲の状況にまで拡大するやうなパースペクティヴをていきょうするものである。
B, 照応:天文学、神聖幾何学、設計術、そして民間伝承のさまざまな側面を大きな文脈に統合することができる。それは古代におけるシステム思考のひとつの形であり、魔術や錬金術、神聖建築術などの秘境的修行に共通するもので、本質的にはシンボリズムの修練である。
C, 遺跡の使用法:過去におけるその形態と、今日に於けるその意味の考察が必要になる。
「地霊学」「照応」そして「遺跡の使用法」を考察して行くにつれて、やがて祭祀遺跡におけるエネルギーに関する根本的な疑問が生じてくる。 以下略
(-_-)
                          
                            
                            
                     
                     
Candle for Tibet

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チベットのための「世界最大の光のプロテスト」の輪が、どんどん広がっています!

北京オリンピック開幕の24時間前に、みんなでチベットのための光を灯しましょう!

「Sad Smoky Mountains & Skyscrapers(以下、SSM&S)」も「キャンドル・フォー・チベット」に参加して、世界各地の山頂、高層ビル、また主要都市の名所で赤い"のろし"を上げる予定です。

● 「キャンドル・フォー・チベット(以下、CFT)」は、自宅の窓際でも会社のデスクでも、どこでもいいので、キャンドルを灯すことを皆さんにお願いしています。これを見た人も、同様にキャンドルを灯してくれるかも知れません。世界中のみんなで、キャンドル・ライティングに参加しましょう。

● CFTは、世界中の"光"のアーティストに、自由のためのライト・ショウを創りあげるよう、呼びかけています。

● CFTは、世界中の人々の参加を呼びかけています。キャンドル、懐中電灯、ライター、車のヘッドライトなど、どんな明りでもいいので、灯してください。

● CFTは、北京オリンピック開会式に参加される方々にも、協力を呼びかけています。キャンドル、懐中電灯、ライター、あるいは携帯電話でも構いません。何らかの明かりを開会式の最中に灯してくださるよう、お願いします。

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テルアビブ、2008年7月21日

チベットの自由を求める世界最大のキャンペーン"キャンドル・フォー・チベット"に、「Sad Smoky Mountains& Skyscrapers(以下、SSM&S)」も参加! チベットの自由を求める「光のプロテスト」は、どんどん広がっています。

自由を求める「光のプロテスト」

世界各地で少なくとも1億人の人たちが、現地時間8月7日(木)午後9時、友人たちと共に、あるいは自宅において、チベットの自由を求める「キャンドル・ライティング」を行います。(詳細は、下記のCFTプレスルームへ)

CFTの「キャンドル・ライティング」の翌日、SSM&Sは多数の登山家やボランティアを各地に送り、ニューヨーク、パリ、ベルリン、アムステルダムなど世界の主要都市の高層ビルや、三大陸の100以上の山々の頂上で赤い「のろし」を上げます。この「のろし」は、北京オリンピック開会式の始まりと同時に点火されます。

「世界中の都市で、のろしを上げる準備ができました。たくさんの建物や山や宮殿から、のろしを上げて、空を赤く燃え上がらせますよ」と、このプロジェクトのクリエーターであるアーティストのアルベルト・ペルーフォ氏は話しています。

SSM&Sは5月11日に、ヨーロッパ、アジア、南北アメリカの100を超える山々の頂上で、チベットの自由を求める「のろし」を上げ、空を赤く染めるという実績をすでに作っています。(その時の写真は、下記にリンクされています。)

「運動がこんな風に展開して、嬉しい」と、CFTの発案/運営者であるデヴィッド・カリファ氏は話しています。「SSM&Sとは、考え方が一致しました。これは、みんなで団結し、連帯し、共有していくことを理念とした運動なのです。また、自由を求める、すばらしい芸術運動でもあります。世界中の光のアーティストに、ぜひ仲間に加わってほしい。8月8日に始まる北京オリンピックの24時間前に、世界中の自由を愛する人たちみんなで、車のヘッドライトを灯して欲しい。」

CFTは、チベット関連のNGOの世界的な連合体であるITSN(国際チベット支援ネットワーク)を始め、国際的に活動するチベット・サポート・グループのほぼすべて、また地域のサポート・グループの支援を受けています。

「自由を求めて、みんなが一致団結して行う今回の美しいデモ行動に、世界各地のすべての人権団体が参加してくださいますよう、お願いします。今後、数日以内に多数の芸能人、スポーツ選手、有名人にも"キャンドル・フォー・チベット"への参加を呼びかける予定です。断る人はそんなにいないと思いますよ」と、カリファ氏は話しています。

「キャンドル・フォー・チベット(CFT)」のメイン・サイト
http://www.candle4tibet.org

CFTのソーシャル・ネットワーク
http://candle4tibet.ning.com/

CFTのプレスルーム
http//www.erichopr.com/releases/c4t.htm

問い合わせ:David Califa +972 544 730 090
 info@candle4tibet.org

Sad Smoky Mountainsのサイト
http://www.sadsmokymountains.net/

SSM&SのYouTubeの映像
http://it.youtube.com/user/sadsmokymountains

5月11日の点火の模様はこちら↓
http://www.antersass.it/sadsmokymountains/first_ignition_photos.htm

問い合わせ:Alberto Peruffo

eメール:alberto.peruffo@anterass.it 電話:+39 444 695140

2008年8月8日の点火目標地点の一部を紹介します。(都市部の点火地点は、「光のプロテスト」開始直前にメディアに公表する予定です。)

マッターホルン 標高4,478メートル(スイス、アルプス山脈
モンテローザ 標高4,634メートル(イタリア、アルプス山脈
モンブラン 標高4,810メートル(フランス、アルプス山脈
ドロミーティ 標高3,300メートル(イタリア、アルプス山脈
サハマ 標高6,530メートル(ボリビアアンデス山脈
アルパマーヨ 標高5,947メートル(ペルー、アンデス山脈
ワスカラン 標高6,768メートル(ペルー、アンデス山脈
チョピカルキ 標高6,534メートル(ペルー、アンデス山脈
ノーステーブルマウンテン (アメリカ、コロラド州
ストック・カンリ 標高6,137メートル(インド、ヒマラヤ山脈
                   
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