BaSO4 式

美味しさうな形状の蒲の穂?!

それはそれは暑い暑い日で、こんなティダの下で現場工作に励んでおられる方々におかれましては、誠に御苦労様のことと存知はべりしかば、ご体調など大いに御自愛下さいませよ。
(-_-)
               
今天は数時間の睡眠の後、朝一番で健康診断へ。
即ち、胃ガン検診を受けるワケなのだが、受診券の注意書きには、当日は起床後食事はおろか、水分さへ摂取してはまかりならぬなどと書いてある。普段は起床後直ちに、水だの茶だのをごくごくと数杯飲むことを習慣としてゐる我輩にとっては辛いお達しだが、検査に支障を来すといけないので我慢しておいた。
検査会場は地区の健康中心なのだが、受付を済ませると結局、裏口に横付けされた検診車に乗り込むのだった。待合ひに座ってゐたのはおばあさん二人で、はてな、場所を間違へたかしらむと怪しんだのだが、40歳以上てう巨大なくくりでは同じ穴の狢。
先づ少量の水で強力な発泡剤(甘い顆粒)を飲む。そしてそのまま検診台に上がり、技師の指示するまま紙コップになみなみと注がれた造影剤(硫酸バリウム=ずっしり重くてちょっと甘ったるい)を我慢して飲み干す。直ちに撮影が開始されるのだが、右回りに二度だの上半身だけちょこっと左向きにだの、腕は握り棒を掴んだまま顔を右に向けてだの、最後には診察台がぐるぐる回転して逆さ滑り台のやうになって仕舞ひ、そいでもってお仕舞ひ。
所要時間はほんの5分ほどだったが、空になった胃の腑の内壁を発泡したバリウムがぐるぐると巡り、実に不快。受付に戻ると下剤が手渡され、此の場で直ちに飲むやうに命令が下される。我輩も一刻も早く此のアルカリ土類金属を体外に排出したいと思ふが故、錠剤を2粒摂取せり。
其ノ後まう一台の検診車で胸部レントゲン撮影を済ませ、自宅に退散。忠告通り、直ちに大量の水分を摂取し、昨夜から控ゑてゐた食事に取りかかる。
午後になって下剤の効果が発現し、何度か厠に通ふ。バリウムが体内から完全に排出されるには、まだ半日以上かかるだらう。それにしひても誰がこのやうな撮影方法を思ひついたのか、果たしてどれほどの精度で病巣が発見されるのか、気になるところではある。
(-_-)
                    
さて、今夜のお楽しみは「世界ふしぎ発見!」。
バレーボール中継のお陰で20分遅れの開始だったが、先日の山田氏のご紹介にあったやうに、STONEHENGE を代表とするイングランドスコットランドの巨石遺跡に秘められたいくつかの謎が手際よく紹介されてゐた。
メインであるストーンヘンジでは、先日のシェフィールド大学による発掘調査の時の責任者であった Professor Mike Parker-Pearson の報告と解説が面白かった。即ち、多くの場合ストーンヘンジ(時にストーンサークル)とウッドヘンジ(サークル)は対で存在し、生者を象徴する後者と死者の世界を象徴する前者が一対となって、古代人の死生観が表象されてゐた。
両者を繋ぐのは現実の川の流れであったり、地平線低くを這ふ月の軌跡であったりするのだが、アイルランドも含め、極西の巨石遺跡に秘められた天文学的な叡智は相当高度なものであって、其処に精神文化を構成する重要な要素である時代精神 = Zeitgeist、人々の祈りや畏怖・畏敬の念、心理・心性や神聖観念など、さまざまな位相が複合された装置(場)でもあったのだ。
勿論、我が邦の縄文遺跡にもこららの天文的要素を見出すことの出来るものは数多くあるのだが、ストーンヘンジは余りにも象徴的な遺跡であり、研究し、訪問するに値する「場」なのだ。
番組ではスコットランドのルイス島(アウター・ヘブリディーズ諸島)にあるカラニッシュのストーンサークルも紹介されたが、此処では東西南北と言ふ四方位に加へ、二至二分、十字と円環、そしてやはり月の軌跡などの天文が、これ以上不可能なほど抽象化されて地理(地上)に凝縮再現されてゐる。
                           
 
                   
また、山田氏の著作関係からは、ブルー・ナ・ボーニャはナウスの石刻文様の図が一瞬紹介されてゐた。余りにも瞬く間の出現だったので残念だったが、この種のクイズ番組にしてはしっかりと取材をしてゐるやうだし、兎に角、普段極西の遺跡に馴染みのない人々にも興味を持たせるには十分貢献したものと思はれる。
(-_-)皆さんのご感想は?
                     
                  
                  
ところで浮神博士はまんだ iPhone を入手されていないやうですが(博士ともあらうお方が!!なんてエラさうに・・・)、鋭意取り組んでおられる連続式進歩的企画「考古学 solution file6」が来月開催される由。