或る疑念

黄金色の黄昏

1日に数十件、検索サイトを介し大陸方面からのアクセスが来てゐたのだが、昨天からゼロになった。
冷静に考へれば、今回のチベット暴動に対する国内の関心が薄れた結果であるとも解釈できるが、前日までの十数件からみれば唐突に思はれる。矢張り噂通り、本格的な情報操作が始まってゐるのだらうか。
ネットを遮断しても、人の口に戸は立てられないワケであるし、情報の往来は天空や地下に潜るだけのことであって、あらゆる方面に不信感を蔓延らせるだけのこと。
              
            
ラサ取材認める 
当局選別 国際社会からの批判をかわす
          
2008.3.25 20:35(産経新聞
【北京=野口東秀】中国チベット自治区の騒乱にからみ中国外務省は25日の記者会見などで、海外メディアの中国常駐記者の一部十数社十数人に対し、26日にラサで取材する機会を設けることを明らかにした。当局の手配付きとはいえ、14日の大規模騒乱の発生から13日目で取材を認めたのは、国際社会からの批判をかわす思惑があるとみられる。
中国外務省によると、今回の取材ツアーは3日間で、日米英露ほかアジア地域のメディアで、日本は共同通信社のみが選ばれた。記者会見ではメディアの選別方法に質問が集中したが、同省の秦剛報道官は「すべてのメディアを満足させることは無理だ。今後も機会を設ける」と答えた。
ラサなどでの取材がどこまで自由にできるかは不明だが、秦報道官は「(記者が)事件の真相を知り、客観的認識に役立つはずだ」と述べた。当局は、騒乱で負傷した市民らへの取材を設定するとみられ、“暴徒”による被害、非道さを強調することが予想される。
日本を含む欧米各国政府は、メディアの現地取材を認めるよう中国側に求めていた。中国当局は、騒乱発生後、大量の武装警察部隊や軍部隊をチベット自治区を含む周辺各省に投入、外国人記者の取材を事実上、拒絶してきた。
              
            
                 
素朴な疑問は往々にして本質を炙り出し、不信感はさまざまな憶測を呼び、結果、疑心暗鬼の出現を促す。
やっと外国人記者の受け入れを決めたのは、それなりの準備が整ったからなのだらう。お膳立てされた場所や周到に用意された人々(此の場合中南海に忠誠を誓ったチベット人も含む)へのインタビューだけなら、北の大将軍様の生家訪問と何ら変はらないワケで、記者達が何処まで食ひ下がることが出来るかが勝負だらう。
(-_-)
              

                        
今天は日差しも柔らかで、暖かく穏やかな表情。
発掘現場から引き上げてきた道具類の洗浄や、勢ひに任せ全て取り上げて来た集石土坑の被熱礫が詰まった土嚢の整理など、月末までに済ませておかねばならない仕事は山ほど有って、途方に暮れるほど。
お役所は文化財課における我輩の雇用も今月限りであるが、来年度は公共施設の夜間管理人をし乍らも、此の資料館収蔵庫に通ふこととならう。全ては自分で掘った遺跡のために・・・
(-_-)
               
                           

フィール・シネマ

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