含羞の行方

もののけの果ての姿

生暖かささへ感じる此の朝の空気。何かまだまだ、天候は妙なまま。昨夜の雨をもたらした灰色雲の残党が空の方々に残り、かといって青空も見へ隠れしてゐて、全体的には晴れて行く気配。
我輩の知らないうちに世間一般は週末になってゐたらしく、お昼過ぎにつけたTVの「バラエティー生活笑百科」で知った。上沼恵美子のホラも益々磨きがかかり、話しに出てくる数字の桁も膨らんで頼もしい限り。
(-_-)
           
遠征の煽りで、冷蔵庫に牛の乳を切らしてゐたことを思ひ出し、超市までお買ひ物へ。
ついでに野菜のいくつかやあれこれ、豆腐だの干物だのあれこれ物色して巡ってからぎうにうのコーナーへ。一人先客有って、若奥様*1、身を屈めてケースの一番奥まで手を突っ込んで、最後列のぎうにうを2本無理矢理引っ張り出して買ひ物カゴへ。期せずして至近距離から其の様子を眺める位置で待つことになってしまったのだが、その余りに見苦しく品のない行為にただただ呆れるばかり。*2既に含羞や恥じらひが死語になってしまった我が邦のこと故、今更人民がどのやうな行動を示さうとも驚くに値しないのかもしれないが、昨天のリニモ車中の床に座り込んだお嬢様といひ此の若奥様といひ、「もーちょっとなんとかならんもんかな〜」などとしみじみと思ふ。(こんな大人達の姿を横で見て育つコドモたちに、「きちんとしなさい」だの「しっかりしなさい」だの、いくら注意しても効果も意味も無いことだらうね。)
我輩の場合、普段騒がしいコビトなどは横に親が居やうが居まいがその場で叱りつけることにしてゐるが、大の大人(物理的、年齢的には)に注意するのもイヤなことだし虚しいコトだし、「ナントカナランモンカナ〜」。。。
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午後からは天気が大転換。
北風が徐々に強まって、灰色雲は何処かに吹き飛ばされてしまった。果たして、昨夜ISKW邸で秘密裏に受け取った箱の中身は、鹿角であった。今回は特別に頭骨(上顎)ごとの個体も2つ有って、生後数年の幼獣と思はれるがさすがに迫力有り。更に、横に複数の鹿角を並べてみると、其の形状は稲妻の如し。成長した雄鹿が巨大な角を揺らし乍ら森の中を行く姿は、恐らくカミの如く見へたに違ひない。
さて、どの部分を誰に配分し、製品復元の材料にするかな。
(-_-)
           

*1:小学校低学年くらいのコビトを同伴してゐることなどからの推定判断。

*2:我輩も2本買ふついでに確認してみたのだが、ケース内に並んだぎうにうは全て同じ日付だった。