痕跡探査

百色乱れ咲く

屋外工作活動の続き。
重機で剥がされた表土。そして人力で掘削された遺物包含層。此の表土だって、二千年後には遺物包含層の仲間入りが出来たはずだ。
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人間様の地表に於ける活動の痕跡。
壮大な遺跡も、地球規模でみればごくごく繊細かつ脆弱な現象に過ぎないのだ。そんな現象に、勘違ひな解釈を施すも精細な分析を為すも、無視するもサンチマンタリズムを付着させるもまた、人間様の心情の範疇とて、さまざまな遺跡と遭遇するたびに、「嗚呼、我もまた所詮人間様の範疇よ」と思ふこと思ふこと。
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今天の土色いろいろ。
人間様が関わると、無垢な黄褐色シルトも赤褐色粘土も灰白色砂質土も、おおむね黒ずんでしまふのは何故? 
それにしても人間様よ、いろいろなものを運ぶものだね。石だの土だの貝だの土器だの、うんこらどっこいしょと結構遠くまで。ついでに、目に見えない情報まで、うんこらどっこいしょっと運んで行くのだね。
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今天の柔らかな日差しに、工作現場脇の菊花繚乱、晩秋の香り。