或る違和感

心に渦巻くものは何?

違和感溢れる台湾側の対応は、不快でさへある。
迅速に帰国し、記者会見では自画自賛とも聞こへるやうな発言の数々。何かメリケン風な安っぽい俄芝居を見せつけられてゐるやうで、良い気分はしない。那覇空港で炎上事故を起こした中華航空機の猶建国機長は、「(避難誘導に)最大の努力を尽くした」と当時の状況を語り、乗客乗員らに改めて感謝の意を表明したものの、命からがら逃げ出した乗客達の口からは乗務員の積極的な避難誘導は無かったとの状況説明が多い。勿論、脱出用のシューターなどは乗務員がドアを開けた上でセッティングしたのだらうが、報道画像には巨大な荷物を抱へたまま滑り降りる者や、ハイヒールで前の客と殆ど距離を置かずに滑り始める者が写ってゐて、見る者を冷や冷やさせるのだった。
更に、昨夕急遽開始された、機体に書かれた社名ロゴと機体番号の塗り潰し工作の結果、今天は炎上した機体にそぐはぬ白々とした平面を晒す姿が映し出されてゐたが、今更なんでよ? 証拠隠滅とも誤解されないやうなこの激しく無意味な行為は、何を目的にしたものなのか。「李下に冠を正さず」とは中華本家の格言だが、300年後には「鎮火後に機体を塗らず」と表現が変化してゐるかもしれないな。
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昨夜は扇風機をかけずに眠ったせいか、朝方無風で暑さのため7時頃目覚める。蚊帳に潜り込んだのが午前2時半過ぎだから、眠りに就いたのは3時頃のはず。都合4時間でも、しっかり深く眠ってゐれば、さほど問題ではない我輩の日々是丹精、日々是修行なのだが、連日の暑さで眠りも浅く、ちょっと妙な疲労感と気怠さ残る目覚めにて候。
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近頃は御役人様の世界も其の大半(93%以上)が小役人様に成り下がって仕舞ったままらしく、おつむの程度もさほど高く非ず(おむつではない)、かといって教養や人格が人並み以上に有るワケでもなく、人徳が高いワケでもなく、激しく空回りする勘違ひのやる気と的外れの意気込みだけで動く者が殆どのやうだ。
こと、御役人様に関して言へば、このやうな哀れで虚しき状況など明治維新以来の普遍的現象であるのかもしれないが、さういふ得体の知れない者共と、内外で闘争を余儀なくされる者こそ憐れである。友人のM君などは此の最たる者で、組織内部の下層に属するが故、職務を放擲することも出来ず、さりとて鬱病解離性障害に陥る精神的軟弱性も是天佑先天に無く、ましてや病理偽装や逐電を許すほど良心も草臥れてゐない。我輩からしてみれば、「憐憫」の情を抱かざるを得ない状況下に有って猶、果敢に課題群と取り組む努力を汲み取り掬ひ上げてやるだけの肝煎りが上にゐないのだ。不幸だな。
でも、不幸だと嘆くばかりが何かを打破したり、次の次元を生成する源泉になるワケでもないので、いくらぼやいてもくさっても、ただ粛々と(無理してでも)職務をこなして行くだけなのだ。
我輩は如何なる場合にも各種組織の中には居らず、かといって第4次元に潜伏して其の透明感を生かして事象を鳥瞰睥睨俯瞰眺望するが接触しないワケでもなく、敢へて譬へるなら「必要な時には直截核心に介入し、不要な時には空気の如く存在感を消す」存在であることが多かった。
このやうな我輩の生存態度は、或る者にとっては極めて鬱陶しく目障りで不快な在り方であらうし、少数の者にとっては頼もしきまれびとなのだらうが、物事は白黒と二項対立するばかりが美徳で無いやうに、融通性の保たれた曖昧模糊な軟骨的領域も必ず残しておかなければ、世界の把握は難しい。
確かに、「明日出来ることは今日しない」が座右の銘ではあるが、このことは単に勤勉努力の否定ではない。我が分をわきまへ、天の与へたまふ役割を自覚し、性急を排除しつつ粛々と、日々粛々とそれらをこなすのみ。さういふ意味・・・
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