神山縁起

確かに、気になるデザインではある

さて、わたくしの取り柄と言へば、ものごとの曖昧さと混沌に寛容なることと、時空の配列に敏感なこと、更には・・・
(−_−)・・・
妙なこと、本人に聞かないでくださいヨ!
                         
今天、旧暦七夕。銀河は今頃見上げるべし。さて、今宵の星空や如何?
                
                   
夜明け前、猫様の蠢きと蚊虫の鳴き声にて目覚む。
昨夜は遅くまで、気持ちよくさわさわと吹いてゐた旅の夜風もいつしか途絶ゑ、明け方には無風状態になってゐた。畳表の気持ちよさを味はふべく、再び眠りの世界へ。地平の彼方に屹立する尖塔の頂上の、卵形のカプセルが物凄い勢ひで大気圏外に飛び出していく夢で目覚めると、9時前。激しい日照は既に始まっており、庭から吹き込む熱風を撹乱せむと、慌てて扇風機をつける。猫様は涼を求めて何処かにお出掛けの様子。
友人を大いに煩はせ、我輩のたらふくまんま式の朝食をご提供いただく。ホームベーカリーで作りたての食パンを中心に、これまた自家製ヨーグルト、カリカリベーコン今朝はなんと5枚!に、トマト&キュウリ、ガーリックマーガリン、チーズにブルーベリーのジャム、ピーナッツバターにカフェオレ、野菜じうすに熟れ熟れの桃と、葡萄ゼリーのデセール付き。
お手数かけました<(_ _)>
楽しくお喋りしつつ、これだけのフルメニューをむしゃむしゃむしゃむしゃと、次から次から喰ひ、あそこのああいうのはこーでない方が良いだの、あっちはあっちでそれぞれいろいろだらうだの、向かふの正面誰だらうだの何だの、食べ終はる頃には勿論時間は12時を過ぎてゐるワケで、まったく呑気なことだ。でも、こんな日曜日がたまにあっても、いいぢゃないか。
(−_−)どやさ?!
          
今天も昨天同様、暑さが徐々に極まりつつある午後、すっかり重くなってしまった腰を上げてお暇せり。
最寄りの鉄道駅まで送迎いただき、多謝再見。たった一駅でターミナル起点駅に到達し、あとは此処始発の特急で終点まで。今天の列車は新型で、本来空港直行線お為に開発された車両の同型。強い日差しだが、窓にカーテン無く、熱と紫外線を強力に遮断する特殊ガラスの御陰様で肌を刺す眩しさも暑さも殆ど感じないが、眩しさだけは可成り有る。日曜で人出かなり多く、コビト多く騒がしく、駅ごとの乗り降りも激しい。おいおい、いくら行き先が海かプールかは知らんが、何もふくらませた浮き輪持って火車に乗ってくるこたぁーねーだろーよ其処のお坊ちゃん。
はいさい兎に角1時間半、昨天コピーしてきた神山周辺の地形図の細部をしげしげと見つめ、自分の辿った足跡を繊細な等高線の微妙な襞襞に探るもまた愉し。
(−_−)
         
そんな時には不思議なシンクロがおきるもので、帰宅してみると西藏はラサから友井さんからのメール届いてゐた。
彼こそ昨年の今頃、西藏は神山カイラーサの山懐で出会ひ、今回小生がコピーに成功した旧ソ連製の地形図の存在を教示いただいた本人である。我輩やその友人諸氏とさまざまなランデブーを繰り返したのち、昨年の今頃から今天に至るまで神山周辺を歩き続けた大先達なのだ。今将に1年にも及ぶ大踏査に一段落付け、ラサに回帰し、帰国への準備を開始されたものと認識。
メールには神山周辺に点在する諸大河の源流や、神山の雄大な画像が添付されており、偉人の関心を一気に高原に引き戻すのであった。
(ー∧ー)
                 



偉大なカイラーサ「ギャンタ・ゴンパ背後の山からカン・リンポチェを望む」(友井さん撮影)