月亮の 目にも泪の 円舞曲

補陀落渡海の浮世舟?

今宵満月七つと八つ 麦秋穂浪のさんざめき
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知らないうちに「芸術劇場」が金曜日に移動してゐて、テレビを点けたとたんにマルタ・アルゲリッチの姿。白髪増ゑて、魔女的風貌に。彼女の弾くバルトークのピアノ協奏曲第3番を、久しぶりに聴く。指揮はビオラ奏者のユーリ・バシュメット、女性の多い桐朋学園オーケストラと、独特の組み合はせのせいか、不思議な音色と出来。「別府アルゲリッチ音楽祭」の様子らしいが、残念乍らグリークの「ホルベアの時代から」は聴きそびれてしまったが、武満徹の「他人の顔」ワルツはよかったな。
武満に関しては未だに食はず嫌ひが直らず、数曲を除きCDなどで繰り返し聴くことは無い。そもそも武満作品の収録されたCDは2枚しか持ってゐないが、何なのでせうね此の状況。(もっとも、映画音楽としては知らないうちに彼の作品を沢山聴いてゐる可能性は高いが・・・)
          

武満徹―Visions in Time

武満徹―Visions in Time

さう言へば「未来への遺産」の音楽も武満でしたね。あの不可思議な美女の登場するヴィジョンとは、大変良くマッチしてゐましたね。
(−_−)
        
今夕は「締め」の宴。
始まりの有るものには、必ず終りが有るワケだが、全ての終りがものごとの節目であるとは限らないワケで。
兎に角、我が身の行く末はさておき、足折れ猫の運命だの新たなる工作現場の成り行きだの、人心の動きだの天候の移り変はりだの、イロイロ。
人生いろいろ、矢じりもイロイロ涙さうさう・・・