陽光譚
そりゃー冷房効かせた部屋の中でTVなんぞ見乍ら玄米茶*1など淹れて弛緩した時間をぼんやりと過ごしてゐる分にゃーローマの平和の太平楽、他国の内戦だの紛争だのテロだの事件だのは別宇宙での出来事だらうし、知るも知らぬも逢坂の関。
君知るや傾城の由来となりしたらちねの、女衒の如くはべり居る、江山普く見知りおけば、今此処にて知らむ森羅の仕組み。
(−_−)
" SUNSHINE " IF THE SUN DIES, SO DO WE. *2
確かに、イカロス2号の船長が真田君である必要はさほどないワケだが、まあ良いではないか。太陽活動がどのやうな理由で衰へてしまったのか、そんなこともまあ良いではないか。キリアン・マーフィは矢張り最後まで生き残るべき陰影を秘めたキャラクターだし、剣術を用ひず緑に拘るミシェル・ヨーも珍しい起用だし、クリフ・カーティスやクリス・エヴァンス、ローズ・バーン、トロイ・ギャリティ、ベネディクト・ウォン、マーク・ストロングら、決して華やかなキャスティングではないが、役割はちゃんと割り振りされてゐた。
SFは映像効果が命でもあるが、白い無機質な宇宙船内部での精神的且つ心理的な展開はだうしても2001年を連想してしまうし、見へざる敵となるとエイリアンだ。どのベクトルに偏ってもさまざまな先達が控ゑてゐるのだから致し方ないし、要するに作る方も見る方も気にしてゐたらキリが無いワケで、全く無視するか開き直って本歌取りに徹するかは監督の力量次第。
監督ダニー・ボイル、脚本アレックス・ガーランドと聞いて悪夢の「ザ・ビーチ」を連想するヒトはなかなかの幽体離脱気質を持った勇者かもしれないが、「28日後...」もお忘れなく。その続編が待機中とは知らなかったが、「 28 Weeks Later...」とは・・・
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