前払ひ式落とし穴

鏡面反射、どちらが現実世界?

工作活動の円滑な施行の為の必要性に激しく迫られ、意図せずも携帯電話を入手したのはかれこれ3年以上前の事だったらうか。
「プリケー」こと料金前払ひ式の小さな機械*1は、当時便利店で6000円ほどで購入。勿論通話料金として3000円分のカードを同時購入し、そこに書かれた10何桁の数字を入力してからの使用開始と相成り候へども、1分あたりの通話料金は非常に高く、工作員同士の必要最低限な会話使用でさへ、次々と新たなカードを購入して料金を注入せねばならない鼠講的仕組みだ。
ハナっからちょっと安っぽい造作の機械であったこともあり、激しい工作現場でも極力丁寧に取り扱ってゐたつもりだが、埃や土砂に塗れ、激しい振動にも耐ゑて来ただけでも評価せねばならないのかもしれないが*2、それなりに問題はいろいろあるものだ。
先づ第一に、経年変化に因って電池の蓄電能力が著しく劣化し、現在では数分使用しただけで警告表示や警告音が鳴る。有効期間中の受信は基本的に無料なので、端折る事無く喋る事が出来るものの、この場合でも電池は要るので警告が出るし、時折通話が途中で切れてしまう。常に充電キットを持ち歩き、挙げ句の果てには電池パックやバッテリーを持って歩いてゐたのでは、固定電話以下の不自由さであってケータイである意味が無い。先日やうやう、新たな受け皿となった SoftBank の専門店に出向き、電池の有無を尋ねたが、取り寄せまでに1週間以上かかるとのこと。しかも値段は5千円近くである。
今時こんな小さな電池1個の取り寄せに1週間以上もかかるてうことは、まさか人力車か人間飛脚が走って江戸だの九州だのから取り寄せてゐるのか、はたまた何処か遠〜い国から船で取り寄せてゐるのかは知らねども、なかなか納得出来ない日数だ*3し、そもそも値段が高過ぎや〜しませんか?!
加へて、新装成った SoftBank 社にも料金前払ひ式のものが存在するてうPRが小さく小さく掲げられてあったので詳細を尋ねてみたが、これまた理不尽な仕組みが横行してゐることが判明した。即ち、一時期毎天TVなどでしつこくかまびすしく宣伝してゐた「番号ポータビリチー制」が直ちに全ての場合に適応されるワケではなく、「プリペイドからプリペイド」への移行は新規契約しか存在せず、例へいくらぎょうさんの通話料金が残ってゐてもそれは御破算精算となりまして番号も新規のみの由零開始=ゼロからの出発となる倶利伽羅峠だてうのだ。唯一の例外が、「プリペイドから正規契約」へ移行する場合のみ、番号温存制度が温情的に特別許可されてゐるとのこと*4。是ぞ正に制度の落とし穴であり不備であり欠陥であり、知られざる不方便であり理不尽であるとぞ思ふが、如何?
(−_−)世間様の大半の皆様方にとりましてはドーデモヨイコトカト・・・
     

↑常に是を回し乍ら電話するべきかしらむ?!
(−_−)
      
今宵の「世界ふれあい街歩き」はEDINBURGHだ! 懐かしいスコット記念塔のところのバグパイプおじさんから街歩き出発!
やっぱりとってもゴシックな街並なのですね、此処は。灰色や黒色の石の世界。細くて狭い路地であるCLOSEがいっぱいの坂の街。
街並を見てゐると、あれやこれやを思ひ出しますね・・・
     
     

*1:裏面には今は無きJ-PHONEvodafoneの両方のロゴが並んで印字されており、両社の過渡期に発売されてゐたものであることを窺ひ知る事ができる。将来、例へば数百年後に考古学者に因って行はれるであらう携帯電話器種編年の重要な手掛かりでもある。

*2:2度ほどベルトコンベアーに乗って運ばれて行ったし、ユンボのバケツに挟まれたこともあるが、幸ひなことに完全水没だけは免れてゐたのだった。

*3:ひょっとして注文が入る度に1個づつ作ってゐるのかしらむ?

*4:但しこの場合も残金は持ち越せず、御破算となりにけるかも。