立春大吉

三椏の花が咲いた?

今天の予定は三部構成にて、先づは自行車でスバルの大本山へ。
時折道に迷ひ乍らも30分強で到着。途中、大都市の北部を画する河川に設けられた洗ひ堰など見学しつつ、河原で戯れるコビト達や野良犬の顔を眺め乍ら。さても、是で此処を訪れるには三度目の正直なれど、その度にピカピカのカウンターに座らされ、直ぐ隣ではインプレッサだのレガシーだのの新車商談中で御座ゐまして、其の横でコビトの如く小さくなって15年モノの軽バンオイル漏れ修理代金のお支払ひ手続きするなり。勿論、乗って行った自行車等はいとも容易に車内に収納し、裏口よりそくさと立ち去りにけるかも。8,505円也。
(−_−)
日は既に高く、日曜の喧噪には巻き込まれたくないのだけれども、必要なものがあって巨大ホームセンターに突入。想像通りの混雑で、家族連れも多く騒がしい。いつも必要なものだけを求めてさっさと店内を歩くので、今天までペットショップが併設されてゐることなど知らなんだ。仔犬さまがぎょうさん、プラスチックの檻の中に入れられて、ぐったりするものやしきりに鳴くものなどなど。目の前で5万だの7万だのてう値の付いた仔犬さまが売れて行く。中には動物の行く末が少なからず案じられるやうな風体雰囲気の御家族様も居って、複雑な心境を吐露。ちなみに奥の方には熱帯魚を中心にしたお魚様の水槽も有ることがわかり、ネオンテトラの群れ泳ぐさまをぼんやりと眺めてゐたのだが、傍目には怪しうこそものぐるほしけれ。我輩の隣には、このグッピーを買ってくれなければ絶対に家に帰らないと発狂したやうに叫んでゐるコビトが床に寝てダダを捏ねてゐる。がんばれよ・・・
     
UK17 三面怪人ダダ
     

昨夜丁度ご飯を食べきったこともあって、今晩は久しぶりにお弁当でも買ってみるかと思ひつき、先日発見した弁当屋へ。幕の内なるお揃ひ、その容器は当然プラスチックなのだけど、配置が上手いのかだうか、見てくれは松花堂の如し。580円也を払って出来上がりを待ってゐると、店頭のミニホワイトボードに「本日のお惣菜、切り干し大根の煮物100円」と書いてある。見るからにバイトのお兄ちゃんに「これ、有る?」と聞けば、「はい」と言ってケースに並んだ小さなパックを1つ取り出して、袋に入れやうとしてゐる。しかしそれは、だう見ても牛蒡の煮付けのやうなので一言申すと、お兄ちゃんそいつを手に取って奥の厨房に居るおばちゃんに向かって「あのーこれ、大根ぢゃーないの?」とぞ。冗談では無ささうなので成り行きを見届けてゐると、聞かれたおばちゃん、何を勘違ひしたのか「はい、大根ね」などと言って別売りのおでんの具の大根を取り出してパックに詰めてゐる。一方、尋ねたお兄ちゃんの方も「あ、これっすか」とか言っておばちゃんの詰めたおでんの具である大根を受け取って袋に入れやうとしてゐる。ややこしくなってきたのでわざわざ、「我輩が欲しいのはその大根ぢゃーなくって、切り干し大根の方なのだよ」と申せば、悪びれもせず「はい、これださうです」と言ふので、これ以上のコンタクトは無駄と判断し、そちらを購入。
仏蘭西人ならここで怒り出して帰っちまうか、カフェに逃走するだらうな、きっと。ちなみにおでんは200円と書いてあるが、お兄ちゃんはお惣菜と判断して100円しか取らず、みたところとっても味が沁みてゐて美味しさうだったので良いものの、日本人同士でも会話が成り立たなくなりつつあることをしみじみと思ふ立春の宵。
(−_−)
ひょっとしてあの茶髪のお兄ちゃんが外国人だったのかも・・・     
   
        
          
                 idog(アイドッグ)


          
年の内に春は来にけり・・・・年内立春にて候