慢行式

西藏式?

いやはや、贅沢にもほどがあらうが、朝風呂だよ朝風呂。
それがだうしたてう人も居るだらうが、お天道様の昇りきらぬうちに湯船につかるっつーのは日常の中の非日常にして、我輩の居住環境では望めぬこととて、可成り貴重な体験。其の前には何喰はぬ顔して朝食をむしゃむしゃ喰ったりしてゐたし・・・
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昔潜伏してゐた町の山の手の界隈のあちこちの此処其処をそぞろ歩く。
既に12年近い歳月が過ぎ去り、我輩が彷徨せし頃の町並みとは何とはなしに違った風景と成り果てたと雖も、何となくその頃の自分が自行車で通り過ぎて行った光景を幻視させるやうな、懐かしくも不可思議な感覚。
結局、自分的遺跡巡礼を兼ねた高濃度散策と相成ったワケだが、やはらかで淡き春の光に包まれて、1万歩には至らねども、途中のやはり中高級指向の超級市場に出店してゐたドミニク・ドゥーセの店でボルドーの焼き菓子カヌレなど買ってみたりと、漫ろ歩きを満喫。しばし工作活動を忘れたりけるもまた宜し。
(―_―)カヌレもたいそう美味しかりけり