隣は何をする人ぞ?

天を照らす天の光

工作所の提供に因る宿舎に不満は無いが、素朴な疑問は数知れず。
その筆頭が台所。肩幅より多少広いが、その半分は流しで、残りが電気調理台2基が縦に並んでゐる。その真上には、小さい割りに異常に音の大きい換気扇と、いくばくかの小物を収納できる棚。電気プレートなので、焼き魚などは難しい。煮物は可能だが、電気プレートでの加熱には独特のディレイが有るので、ガスのやうな迅速な対応は望めない。次に洗ひ物について、狭い乍らも楽しゐシンクがあるしお湯も出るので冬でも冷たい思ひをすることなく洗い物が出来る、ことは確かだが、洗ったものを置く場所が一切無い。加熱調理中は勿論、加熱していない時でも、電気調理台に水を滴らせることは気が引けるものだし*1、注意書きには水分をよく拭き取るやうにと書いてある。さすれば、すぐ背後には冷蔵庫と、その上に乗る電磁波加熱調理器(電子レンジ)があるが、その上に設けられた棚が二段有るので、そちらに置くべきか? 
素朴な疑問は本質を炙り出すものだが、斯くの如き構造の台所に於いて、他の皆さんはどのやうに調理活動をおこなってゐるのだらう。一度使用例を見ておきたいものだが、それを理由に見ず知らずの隣を訪ねるワケにも行かず、謎のままで終はるのだらうね。もっとも、この種の宿舎の利用者大半は、数週間単位・数ヶ月単位の短期利用者であるので、そもそもこんな奇怪な構造の台所でいろいろ調理しやうとしてゐる輩の方が少数派に違ひ無い。外食か、出来合ひの弁当惣菜類を持ち帰り、電磁波加熱調理器で所謂「チン」するのが関の山なのだらうね*2。これをして近代的キッチンと言ふならば、既にガスレンジを用ひた調理台は前近代的なのだらうか? このやうな台所から生み出される食事が、極めて変化に乏しく栄養的にも偏ったものになるであらうことは、容易に想像できるが、この冬の偉人の食卓は相当の各種工夫を要することま間違ひ無いのである。
(-_-)
それにしても隣の部屋方面からは夜中に何かしきりに妙な音が聞こゑて来るが、如果もしあれが隣人の歯ぎしりであるとすれば、それはそれで凄いことだな。ヒトは齧歯類ではないはずなので、顎関節が相当炎症を起こしてゐるのでは・・・
いらんことですね。。。
(-_-)

「ムー」を発行してゐる学研らしい?激しいタイトルであります

*1:「本体に直接水をかけない」「ヒーターの周辺には絶対にものを置かない」などなど、恐ろしさを煽るやうな注意書きがいろいろ書いてあるのだ

*2:事実、ゴミ置き場に出されるゴミの大部分が、コンビニ弁当やカップ麺の容器で溢れてゐる