枝打ち工作

キレイな小銭入れ

先月行ふ予定であった家の周りの樹木の枝打ちであるが、ハチの攻撃に因って開始して5分もしないうちに撤退を余儀なくされてゐたのだ。
そんなうちにも椿の実が次々に道路に落下したり*1、欅や柿の葉が隣家に舞ひ散ったりして、かういふことに異常に口五月蠅い近所のオババが今日明日にでも注意しにやって来るのではないかと、実はひやひやしてゐたのだ。この頃は日暮れも早く釣瓶落とし、工作から帰宅する頃には辺りは夕闇に包まれてゐるので、それからの樹木剪定など望む術もない。かといって、早朝から鋸や剪定バサミ振り回して動き回る気力も体力も時間も無い。従って、休日を作業日に認定すべく、虎視眈々と機会を伺ってゐたのだが、そんな日に限って今年は矢鱈雨が多く、やうやう今天実行に至るてう仕組みだ。
ハチの巣(アシナガバチ)は既に駆除しておいたのだが、念のため慎重に周囲を下見してみる。3本あるお茶の木には、今まで2回も小型スズメバチが営巣してゐたこともあって、身長の上に体重を加へて8で割っておく位の用心が必要なのだ。しかし今年の流行なのだらうか、新空港や首相官邸でも発見された毒キノコが裏庭のあちことに生ゑてゐるではないか。中にはなかなか美味しさうな風体のものも有るが、知らぬは仏の顔も三度笠。手を出さぬ方が余の為ヒトの為!?
さておき、道に張り出した椿の枝だの葉の散り始めた欅の小枝だの大枝だの、カクレミノだのアカメガシワだの笹竹だの、タイミンタチバナや槇の木に巻き付いたツタだのフウトウカヅラだのヤブガラシだのアケビの蔓を、よじ登って切ったり解ゐたりして蜘蛛の巣に閉口し乍ら悪戦苦闘してゐると、何処から見てゐたのか聞きつけたのか臭ひを嗅ぎつけたのか、例のオババがやってくるではないか! 知らん顔して枝打ちを続けてゐるといつの間にか直ぐ下に来て曰く、「きれいになるね=、いつもやっといてもらわんといかんね=こ=やって。車も通ることだし、切り落としたのは早めにねぇ片付けてねぇ、早めにねぇ」とぞ。*2
はいはい、わかりましたよって、みておわかりのとーりひとりでやってんですから、さいごにほうきではいたりしてじゅんばんにきちんとやりますから、そーわさわさといそがせないでくださいな、ってさー、もーちかくにいないぢゃんかオババさまよ!
う〜む、手強ひオババだ。とにかく、いちばん目立った部分の枝打ちと片付けは終了したが、完全ではない。まう1回、時間を遣り繰りしてやっておかう。今度こそ、何とかしてオババに感知されないやうに工夫してみるつもりだが、いったいどっから見てるの?
(-_-)???

わが家の庭木を剪定する―枝の切り方、残し方 (NHK趣味の園芸ガーデニング21)


霜降、そして新潟中越地震からはや1年。

*1:皮てうか殻てうか、可成り硬いのでタイヤに刺さらないとも限らないのだ

*2:嗄れた声なので、「こーやって」でも「こ〜やって」でもなく、「こ=やって」と表記してゐるのだ