大球体の落下せる也

ネギに非ず、檸檬草なり

夜明け前、巨大なボーグキューブから吐出されたスフィアが、西藏・補陀落宮上空を掠めてサムイェ・ゴンパ方面に落下する夢を見て目覚める。
この夢の脈絡は今ひとつ不明だが、宇宙と天空が合一される兆しと見るべきか、異星人の来襲は「インディペンデンス・デイ」の如く地球上の大都市からではなく、人跡希なる荒野より開始される予言と見るべきか、いずれにせよ理路明瞭なる解釈は不可能と判断し、二度寝に就く。
(-_-)zzzzzzz
今宵の「義経」は所謂腰越状の下り。滝沢君の、どことなく憂ひを湛へた表情にも貫禄が現はれて、なかなかだうして大したものだ。マツケンの弁慶も、見慣れてしまへば何てこと無いが、いくら兄への思慕と理不尽な処置への複雑な感情が背景に有るとは雖も、回顧場面の連続で誤魔化してはなりませぬぞ。
(-_-)恐惶謹言
結局今天は昼前に起床し、久しく放置せる陋屋中庭の草刈り其の他に着手。すっかり焦げ茶色になってしまった蟷螂や、動きの鈍いテントウ虫、巨大な蟋蟀や時折羽音を響かせて飛来するクマバチなどの姿を見乍ら、蚊虫に手足喰はれ乍ら、ほどよく汗かき乍らの小一時間。ここには鼻を突き、脳天を溶解するケミカル物質も無く、踏みしめたアップルミントの甘い香りに包まれ乍らの作業は愉しい。このところ気に掛けてゐたレモングラスの収穫を、やうやう行ふことが出来た。
作業の後は、余ったレモングラスに数枚のミントを加へたお茶を淹れて飲む。BGMは昨天のコイズミ効果で、ワーグナーに決定。「神々の黄昏」と「トリスタン und イゾルデ」を通して響かせる。
久々に、休日らしき日曜日、哉。

Star Charts (Star Trek)

スビャトスラフ・リヒテルだのスタニスラフ・スクロバチェフスキーだの、発音ムヅカシ。シベリウスの第2交響曲、独特のリズム展開で、拍子なかなか取り難し。でも、イイ曲ネ。