超B級

古代の宇宙船?

真夏の夜の悪夢にふさわしく、「スペースバンパイア」('85) など見ておりました土佐。
伝説的なSFゴシックスペースホラー? 吸血鬼伝説のやうな、ゾンビ伝説のやうな、エイリアンのやうな、エクスカリバーのやうな、パニック映画のやうな、極めて英国風のSF映画だ。何せ監督がトビー・フーパーだし、何より原作がコリン・ウィルソンだし、何と音楽がヘンリー・マンシーニなのだし、のちのジャン=リュック・ピカードことパトリック・スチュアートが必要以上に激しく雄叫び上げるチョイ役で出てるし、SFにしては妙にSEXYなシーンが多いし(懐かしいぼかしがいたるところに入ってゐる)、余りに呆気ない終はり方だし(密教歓喜仏風?)、どの分野とも形容し難いが、何かの「王道」、さう、B級の王道!を行く作品であることは間違ひ無い。でも、最後の方は何となく「吸血鬼ゴケミドロ」と同じやうな雰囲気を感じてしまったのは、既に御贔屓衆に感染した証拠?
映画の原題は「LIFEFORCE」(これもフォースだ!)だが、英国の奇才コリン・ウィルソンの原作が「SPACE VAMPIRE」なので、邦題はそっちになったのだ。ライフフォースだとちょっと言い難ひのも確かだ。でも、ハレー彗星の星雲?に隠れて航行してゐたエイリアンの宇宙船が全長24キロとは、「レッド・ドワーフ号」又は「インデペンデンス・デイ」に出てくる宇宙船並みだ。形状は時計の長針形と思ひきや、脳細胞のシナプス形であることを考へると、LIFEFORM ならぬ LIFEFORCE でも良かったのかな、などと、どーでもよいことをあれこれ考へてしまった。兎に角、十数年ぶりに見たB級大作に麦茶で乾杯!
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ちなみに今は歌舞伎「新口村」の場面などを見ておりまする。とっても義太夫が素晴らしう御座ゐます。
(-_-)

スペース・バンパイア [DVD]