LET IT BEING THERE

誰の目?

確かに、昔から聴き慣れた LET IT BE と違って、ストリングスに埋もれてゐたピアノの音や、エフェクトの殆ど無い声の響きは新鮮だ。
レット・イット・ビー...ネイキッド (CCCD) 特に THE LONG AND WINDING ROAD や、ACROSS THE UNIVERSE など、リバーブ以外の効果はあまり無いみたいで、アコースティックなスタジオワークの雰囲気がよくわかる。確かにNAKEDだ。こっちの音の方が記録映画みたいな映画作品 LET IT BE の全体に漂う、何ともやるせないブルーな雰囲気をよく伝へてゐる。おまけ?のCDである FLY ON THE WALL を聴くと、彼らがスタジオ内でどんな感じでレコーディングを行ってゐたのかが、よくわかる。他愛のない重要な会話、さりげないフレーズやエンディングの打ち合わせ、タメ口と無駄愚痴、皮肉と従順。さまざまな思惑と感情が行き交ひ、徐々に曲としての輪郭を明瞭にして行く様子。聴き流すには余りにも濃厚なカンバセーションだ。
NAKED 繋がりでまう1枚。
Naked モンキーがオシャレなジャケットのこのアルバム、TALKING HEADS のアルバムの中ではあまり売れなかった方だけど、いい曲いっぱい。でも一番のお気に入りはこちら。
Stop Making Sense: Special New Edition (1984 Film) トゥルー・ストーリーズ どちらも甲乙つけがたいけど、映像の奇妙さでは TRUE STORIES の勝ち。バンド音楽の構築課程の劇的な断面観察としては、STOP MAKING SENSE の勝ち。この場合勝ち負け意味無いけどね。。。
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今天は雲の姿を装って天空に出現した巨大な「天眼」に睨まれた。越南国タイニンのカオダイ教御神体を思ひ出した。
(-_-)