脳内薄荷

風にそよぐ

今宵開けた葡萄酒はCabernet Sauvignonだが、そのまま読めば「カベルネ・ソーヴィニヨン」てうことになると思ひきや、「カルベネ・ソーヴィニヨン」と呼ぶらしいのだ。いずれにせよ産地はボルドーなのだが、原料となる葡萄の種類名が、「カルベネ・ソーヴィニヨン」らしい。
(-_-)ヤヤコシヤ・・・
ミディアムボディのこの赤葡萄酒、コルクを抜いてしばらくおいてからグラスに注ぐと、仄かに花の香りがする。花は花でも菫の花の香りで、これは実に春らしくて宜しい。
ドルドーニュ川とガロンヌ川が合流し、ジロンド河となって大西洋に注ぐ。ボルドーは長く英国領だった地方として我輩の歴史アーカイブスにファイリングされてゐるが、行ったことはない。まうひとつの大産地であるブルゴーニュではいくつかのシャトーや修道院を巡り、何種類ものワインを飲み比べたことがあったが、確かに個性豊かで風味も様々だった。今では日本でも「メドック」だの「サンテミリオン」だのてう名前は、ソムリエでなくても知ってゐるだらう。殊勝なことだね。
(~|~)ほろ酔ひ
今天は何やら秋の如く、大陸性の乾いた空気に包み込まれ、かなり風吹いて朝夕など多少肌寒いほど。夕暮れ時に自転車道を岬に向かへば、妙なところに小さな机と椅子が置かれ、聞けば交通量調査とのこと。見るだにフリーター風情のお兄ちゃん曰く、「自転車通行の様子を写真に撮るよーに言われてるんで、自転車に乗ってるところを撮らせてください」とぞ。「走行してゐる状態が良いのか、ここで立ち止まってポーズするのが良いのかどっちがいーの?」、「どっちでもイイです」、「どっちでもイイってさ、走ってゐる姿ならまた少し戻って走って来た方がいいワケ?」、「そーですね」、「今こーやって自転車に跨ったまま君と立ち話してるワケでしょ、こーゆー状態ぢゃーいけないワケ?」、「こーゆー状態でもイイです」、「ぢゃー今撮影しなさい」、「そーですね」・・・カシャッ・・・(デジカメではなく、銀塩フィルムの一眼レフ)、「しゅーてんまで行ってまた戻ってくるけんど、そーゆーのも別にカウントするワケ?」、「そーですね」、「ぢゃーまたあとで・・・」(-_-) なんか頭の中にスペアミントが生ゑたやうな、ドコモダケに化かされたやうな奇妙な感じ(スライム気分)でした、土佐。
(-_-)?

スライム