アヴェスタ

ペルセポリスにて

マルドゥクバビロニアの主神で、シュメールのエンリル、アッシリアのアッシュルに相当する。エアとダムキナの子で、4つの眼と耳を持ち、口から火を吐く。手に雷を持ち、旋風の戦車を駆ってティアマトを倒し、彼女に与した神々を地下の洞窟に投げ込んで永久に捕虜とした。そしてティアトマの死骸を二つに割り、一方を大空に、他方で大空の下の水に蓋をし大地とし、アヌ、エンリル、エアをそれぞれ天、大気、大洋の神とした。また、ティアマトの両眼をティグリス・ユーフラティスの源とした。
ゾロアスターツァラトゥストラ):星を崇める人。ゾロアスター記す、「最初に双子の霊は、言葉、霊、行い全てにおいて、一方は善、一方は悪として存在した。双子の霊のどちらかを賢者は正しく選んだが、愚者は正しく選ばなかった。そしてこれらの霊が出会ったとき、霊たちは最後には、虚偽の追随者は最悪の存在と出会うが、真実の追随者は賢い主と出会うこととなるように生と死を定めた」
拝火教、二神教、アフラ・マズダ(光明神)vs アーリマン(アンラ・マンユ)(暗黒神)。光明神を崇める為に、儀式では盛んに火が焚かれる。拝火壇。
アフラ・マズダペルシャ、パルティア)→ヴィローシャナ(印度)→毘廬遮那(中国・日本)→東大寺大仏
アフラ:善なるもの→アスラ(印度):魔の群れ→阿修羅(中国・日本):仏教の守護神
多神教の混沌世界に出現した、唯一とも言へる一神教であったが、教へを残す為に徐々に二元論たる悪の存在(アーリマン)が強調され、それまで存在した古き神々も配置されていったのだ。
イランのベヒストゥーン碑文(テヘランから高速バスで6時間あまり、ケルマンシャーとハマダーンの間の街道沿い。碑文は120mの崖の上にある)はダレイオス1世が戦勝記念の為に刻んだもので、捕虜を引見する王とアフラ・マズダ神の浮き彫り、そして銘文が楔形文字ペルシャ語エラム語・バビロニア語で記されている。
雨。関東は雪。

ゾロアスター教論考 (東洋文庫)

ゾロアスター教論考 (東洋文庫)

ゾロアスター教 (シリーズ 世界の宗教)

ゾロアスター教 (シリーズ 世界の宗教)