華岡青洲のタコ

妙な菓子ばかり探してゐるワケではないが、妙な菓子が多い。楽しい菓子も多いが、楽しい菓子が必ずしも美味しい菓子とは限らないところが、ミソだ。見てゐてもしかたないので、結局人体実験をすることになる。即ち、自分で食べてみるワケだ。先日のバナヤンは優等生で、チョコも口内でちゃんと溶けるが駄菓子ならずとも中にはひどいものがあって、まう一生食べることはなからうてうものも多い。昔の菓子は、ただ甘ければよかったのだらうが、今はそれだけでは売れないのだ。従っておまけを付けてみたり、形やパッケージに新奇工夫を凝らしてみたり、味とは無関係な領域に滲出せざるを得ないのだ。
このやうな多種多様性なる発展の延長線上に、所謂食玩は位置するのだらう。ちゃちなおまけに始まり、様々なキャラクターを取り込みながら進化を続け、今や建築物やジオラマ分野までも併呑してしまった食玩分野だが、潜在的国民性に裏打ちされたオタク性気質や縮小顕微鏡方向を指向するベクトルなどが相俟って、極度な発達をみせてゐるワケだ。
こーゆーうんちくはさておき、昨今の研究課題は、１；クッピーラムネの小袋に入ってゐる色付きラムネの色別個数カウント統計を用ひたクラスター分析、２；おっとっとタコ焼き味の小袋に入ってゐる形状別個体数統計と、形状変異個体出現率の計算、３；村落内大字別の駄菓子屋残存数カウントのための踏査と主力商品の把握、４；特売される袋菓子の傾向と対策、５；ベビースターラーメン大袋における最長単位の把握と平均的長さのクラスター分析などである。
(-_-)なにか？
また雨なので、今夜のBGMはコレだ！

京都慕情/雨の御堂筋