神の封印

ゴジラVSピポサル?

ゴジラの英語綴りは GODZILLA であり、神を内包してゐるワケだ。
今回のFINAL WARSに至る全28作のうち、今まで劇場で観たものは21作、あとはテレビでの観戦てうことになる。50年目の総決算てうワケで、過去の怪獣も続々登場。モスラ、マンダ、ミニラ、アンギラスキングシーサーラドン、ジラ、クモンガ、エビラ、カマキラスヘドラガイガン、モンスターX、カイザーギドラなどの錚々たる面々。マトリックスに影響を受けた?X星人や新人類ミュータントも勢揃い、主役の松岡君はクールな地球防衛軍兵士としてはまあまあだが、ヒロイン?の菊川嬢の演技はイモで、とても見ていられませんでした。一番の適役がX星人の若頭を狂気と茶目っ気いっぱいに演じた北村君、次席は本来の肉体派演技に特化されたケイン君、第3位は富士の裾野の猟師を演じた泉谷爺かな。せっかくX星人司令官を怪演した伊武のオヤジだったが、意外にあっさり殺されてしまって残念。それにしても宝田明水野久美佐原健二の3人は第1作目以来の常連で、国連事務総長地球防衛軍司令官てう重役てう設定で驚く。おまけで唐突に登場した大槻教授、韮沢氏、そしてなぜか篠原ともえ松尾貴史、ついでに監督自らDJで堂々出演てう状況で、さすがに服務過多。肝心のゴジラはと言へば、寧ろ副次主題みたいな感じ。まあとにかく「最後」の名の下に許されさふなことは全てやってしまわうてう魂胆での制作、ミニラの成長が何やら暗示的でもあったが、最大限の寛容で全てを許しませう。
ゴジラはやはり「神」であったのだね。大魔神に次いで、怒れる「神」を封印してしまった我が邦は、いったい何処へ行くのでせうか・・・
(-_-)