鎮魂元素

螺旋元素

飽きもせずゑひもせず、「第五元素」こと「フィフス・エレメント」を見ております。何度目かしらむ? でも、吹き替へは初めて。
リュック・ベッソンの奇天烈な映像はどのシーンも刺激的で、下品なまでに美しい。普段は汗臭くむさ苦しいブルース・ウィリスも、この作品では存在感が中和されて、見るに耐へる。ミラジョボちゃんの使ひ方は絶品だし、キチガヒオカマキャラのクリス・タッカーもウザイほどに最高。ゲイリー・オールドマンもジャン=ポール・ゴルチェのデザインに遊ばれるどころか、キャラと一体化してゐて、かなり彼岸に行って居ますが、これが本懐かと。SFてう分野を抜きにしても、24世紀まで残存させたい作品の1本であります。
その後はアラビア語の復習をしつつも、仏蘭西製のカプチーノを飲みつつも、その実はモーツァルトのレクイエムを聴いておりました。リッカルド・ムーティ指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団、パトリシア・パーチェ(ソプラノ)・ヴァルトラド・マイヤー(メゾ・ソプラノ)・フランク・ロバート(テノール)・ジェイムズ・モリス(バス)、スウェーデン放送合唱団、ストックホルム室内合唱団。モーツァルト白鳥の歌、厳粛荘厳なるフーガ、冒頭の入祭文、アダージョにおける対位法の極北が好きです。二重螺旋のフーゲに満ちた時間。このフーゲ時空はベートーベンの交響曲第9番第1楽章に繋がり、ワーグナータンホイザー序曲やローエングリンニュルンベルグマイスタージンガー序曲に広がって行く。極めて個人的な展開。
今週から当分日中は外。すでにこの4〜5日で顔面少し日焼けせり。
もの云はずとも、唇寒し・・・
(-_-)謎!?