旅の極北

山廃仕込み

この間もらった日本酒を改めてよく見ると、新潟は小千谷市の酒蔵のものだった。報道を見てゐると、あのあたりの殆どの酒蔵も被害を受けており、中には壊滅的状況から廃業を余儀なくされた蔵も有るてうこと。この酒は暫く封を切らず、彼の地の復旧の進行状況を見て、いただくことにしやう。
K君の人生。首を切られ、アメリカ合衆国の国旗にくるまれて、路上に捨てられる。自分探しの旅の果ての姿。自業自得の終焉風景。彼は運命を自らの手で引き寄せて、人生を極めたのだ。それに比べて我が国政府のお粗末さ。何一つまともに出来ず、極めることなど夢のまた夢。
もとより政府には何も期待していないのでどうでもよいことだが、危機管理てうコトバ以前の問題山積。盲目的にお仕へしてゐるご主人様の建て前は、世界中で最重要な同盟国であるはずの日本。その実は、そんな最重要同盟国である日本人青年の身体認知さへろくにできないアホの集合体。そんなアホどもの提供したりけるいいかげんな情報を真に受け、慌てふためき、右往左往する大人達。メリケン肝煎り的暫定政府の大臣に面会して手助けを求めてみたり、ヨルダンはアンマンのホテルのおやじに話を聞いてみたり、どこか筋違いのことばかりしてゐる感じがする。もっとも、交渉する術さへ持たない人々のすることだから、この程度のことが関の山なのだらう。彼らの言動の、全てが情けない。
今日は台風の時のやうな生暖かい風が吹いて、夕方からは昨夜同様雷雨となる。深夜には大雷雨。しきりに光り、しきりに鳴り響く。早くも季節のせめぎ合ひ? 秋の日のヴィオロンの、青空恋し。