合計;マイナス3999点

毒の花

十五夜に、毒を吐く。
今回イラクで拘束された日本人の若者の行為こそ、「自業自得」だ。軽率この上ない行動で、思慮に欠け、見てゐて情けない。前回の人々と区別するつもりはないが、客観性を必要としないほど浅はかだ。バカ者だ。でも、これが現在の我が邦の若者の現状なのだ。
彼は特殊なのではないか、てう人も居るだらうが、さふではない。今は「特殊」も「例外」も無いのだ。所持金が少なかったこと、これは大目に見やう。お互い様だ。英語を話すことが出来たこと、その点は1ポイント与へやう。しかし、イスラエルの入国スタンプの押されたパスポートを持って戦場の真っ只中のイスラム国に、肌も露はなTシャツに短パンの服装で出掛けたこと。通訳や車をチャーターせず、バスに乗ってバグダッドに入ったこと。これらはそれぞれマイナス2000点である。
今回こそ自己責任論を振りかざして議論すべき事にもかかはらず、前回のバッシングに怯へ、誰もが心中で思ってゐながら口にしない気持ち悪さ。曖昧ではっきりしないことが美徳で普通で標準になりつつある我が国では、それで良いのかもしれない。しかし、我輩は不愉快である。「では自分の場合だったらどうなのですか?」、と、問ひたい人ははっきり我輩に問ふがよい。さすれば直ちに答へやう、「わかりません」と。そんなことはその時になってみなければわからないことだ。しかし少なくとも、彼以下ではないことは確かだらう。正確には、「なり得ない」だらう。とまれ、無知は罪なのだ。
運命を畏怖し、そして享受せよ!