天災と淘汰の日々

カマキリ1匹で何日持つのだらう?

妙に蒸し暑い日が続く。我が師の一人は昔から時々、気持ち悪い暑さが数日続くと「地震が有るかもしれんな」などと呟いてゐたものだ。両者の直接的な関連は不明と云ふ他は無いが、人間にさういふことを連想させる「何か」があるのだらう。それは、人間が本来備へてゐる動物的な勘の一種なのかもしれない。そんな本能の領域も、「人類の進歩と調和」のおかげでかなり変質して希薄になってしまったことだらうな。
先日の連続地震、予想されていた東海大地震などとは違ったメカニズムによるものてう分析結果だったが、プレートテクトニクスとて完全にその活動が解明されているわけでもなく、同一惑星上の至近範囲での現象が関連しないワケはなからう。てうことは自動的に大地震&大津波への一層の警戒を強め、来るべきものへの備へを完璧にしておくか、居を他に移すことも考慮せねばなるまいぞ。
タイミング良く?、今夜はポンペイ滅亡の再現ドラマをテレビで放映してゐた。考古学と地質学の成果を元にした再現ドラマがメインだったが、二千年も前の話とはいへ、ローマ時代てうのは建築学的考察が不要なほど街の基本構造や建物がそのまま残ってゐるから、映画や劇として成立させることも比較的容易だらう。「トロイ」の例を引くまでもなく、ギリシャやローマを取り扱った映画が多いのも、そのわかりやすい舞台装置のおかげで人間ドラマに主眼を照射し易かったてう理由があるのだらう。日本の縄文時代が舞台だと、ちょっと映画化は難しいかな?
それなりに高度に発達した文明と自然(災害)との対峙は、今に始まったことでも千年経てば終はるわけでもないが、人間は常に淘汰の対象でしかないワケだから、それだけはきちんと自覚しておきたいものだ。その自覚を促すために冷蔵庫にグレープフルーツジュースを取りに向かったところ、玄関の壁でイエグモと遭遇。動かないな、と思ったらカマキリを捕獲しておりました。これも淘汰の一端?
(-_-)