好きなものと嫌いなもの

巨大だけど、これでも一房

アメリカのことをそんなに悪く言ふのは、何でなの?」てう問いかけを、時々受ける。沖縄の現状を例に引くまでもなく、イラクに対する彼らの態度を例に引くまでもなく、あらゆる項目分野に於いて彼らの傍若無人な振る舞いを疑問に思はない日本人がゐるとすれば、それはまさしく馬鹿者だ。自国の民間地に墜落したヘリコプターの現場検証さへ許されない日本の警察。米兵によって封鎖された大学構内。誰が何の権利があってさういふことを行ってゐるのか。誰がどんな法的根拠に基づいてさういふことを容認してゐるのか。彼らは未だに日本を属国として(又は占領地として)しか考へていないのだ。かの頭のおかしい大統領様の支配下に有るのだと思ふと不快この上ないし、情けない。翻訳することも不可能な所謂「思ひ遣り予算」てう莫大な上納金を、毎年尻尾振って納めさせて頂いてゐる日本は、一頃より多少羽振りが悪くなったとはいえ、彼らの打ち出の小槌であることに変はりは無い。今回の事故の補償も、名目上米軍が行うことになってゐても、実質は偉大な思ひ遣りによって補填されるのだらうから、米軍様はやりたい放題てう仕組みだ。これほど殊勝な「同盟関係」も他に有るまい。この関係は何人大統領が代わっても不変のものであらうし、我が国の首相が共産党出身者か石原慎太郎ドクター中松にならない限り、貢ぐ君体質の改善は為されないことだらう。
かくも今更我輩が米国に対して悪態を突く理由は、今夜あったメリケン友人からの電話がきっかけだった。良き友人であるし、我輩が嫌米主義者であることもよく知ってゐる関係だが、その彼をして今回のヘリ墜落事故は「基地周辺ではよく有る事故」であって、日本側の対応については「地位協定に規定された通りのものなんじゃない?」とのことだった。兎にも角にも、メリケン側の対応にこの先も変化は無いのだらうから、日本側のヘッドに「きちんと意思表示の出来る人間」を置く他は無いワケだが、進駐軍によって自分の意志を示せなくなる強力なアメ玉を与へられて育った世代の政治家たちに期待できることは何もないのだ。世代的には自分たちの親の世代によって構築された思ひ遣り体質のこと、知らぬ間に我輩の体内にもその体質を受け継ぐ血が流れてゐるのでは・・・・
そんな悪い因子を撲滅する為にも、がんばってバナナを食べなければなるまい。バナナの成分にさういふ効果が有らうが無からうが、がむばってバナナを食べなければならないのだ。一本一本は手頃な大きさだけど、いただいた巨大な一房は16本のバナナから構成されており、早くもシュガースポットが全面に出現しつつあり、ぼんやり眺めてゐる時間は無いのだ。でも、1日6本くらいが限界だな。今日は5本でギブアップでありました。