地下で蠢くもの

オシャレ?

南京の朋友より、ピポサルの目撃情報・・・ではなく、地鉄こと地下鉄開通の一報入る。
画像を見る限り、車体はどうやら中国製と思われる無骨なデザインだ。その割に地上駅舎はチューブ状の構造物で、なんとなくちぐはぐな感じがする。広州や上海に地下鉄が出来たときも、よくもあのような砂泥堆積軟弱地盤に開通させたものだと感心したのだが、南京とて長江に面した辺りや玄武湖周辺は難しそうな地盤だ。中国の技術水準もそれだけ向上したからだろうし、外国からの技術導入も進めた結果なのだろう。
香港の地下鉄MTR車両は英国製だったし、北京のものも同系統のデザインだった。個人的には車両の上半が丸くなっている倫敦の地下鉄車両はドア付近では頭が着いてしまって狭苦しいが、100年前に穿たれたトンネルに合わせて作られたものである以上しかたない。巴里のメトロは自分で開ける式のドアが特徴で、機能優先の社会主義的な印象を持っていたが、デザインに凝った宇宙的な車両も増えて、種類いろいろ。モスクワは駅が宮殿か美術館の如く豪華な作りで、残念ながら車両の印象は無い。名古屋の地下鉄はいまだに黄色くて蒸し風呂だった昔の車両を思い出すが、今ではすべてアルミ車体に変わったはずだ。
先日乗った大江戸線の駅は、欧州大都市の駅並みに大深度にホームがあって、行けども行けども辿り着かない感じがしたものだ。(東京駅の総武線ホームだっけ?あれよりはマシかも)いちばん最後に作られたので深いところしか空いていなかったのだろうが、欧州のそれは防空壕を兼ねていたという背景もあるのだ。今では地下鉄に馴染みのない生活をしているけど、個人的には各都市で市電(路面電車・トラム)をもっと普及させて欲しいな、とぞ思ふ。