2004-05-27 初夏の水分 梅雨の気配。 乾いていた大気に徐々に湿気が溶け込み始め、頬を撫でる風の感触にも水蒸気を感じる。 南海洋の湿気は列島を南から覆い、大陸の縁辺をも脅かす。 この水分こそが即ち夏の本体であり、強烈な陽光を待って成層圏をも浸食するのだ。 そんな夏の気配と兆しに満ちた、或る初夏の一日。 ドクダミの花は可憐に白く、タバコの葉は大仰に三角に成長する。 さて、わたしはどこへ行こう。