台風的行方不知

舊暦水無月二日
梅雨末期のブラームスはお好き?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
今夜はセントラル愛知交響樂團第142回定期演奏會を鑑賞@しらかわホール
指揮:レオシュ・スワロフスキーLeoš Svárovský
Artists - アーティスト|concert imagine
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77&ブラームス交響曲第4番ホ短調 Op.98
兎に角指揮者が素晴らしかった。オーケストラ全體がぐいぐいと指揮者に引っ張られてゐる感じが手に取るやうにわかる。
何度か来日してゐるやうだが、我輩にとっては未知のチェコ人指揮者。大柄な體躯だが極めて優雅な振る舞ひで、切れ味良く音を先導して行く。とりわけ弦樂器全體のアーティキュレーションは独特の息遣ひで、特に聴き慣れたはずの交響曲第4番の各樂章の隅々で、新たな發見があった。
ヴァイオリンソロはソロコンサートマスターの島田真千子で、外連味や遊びの少ない理性的な演奏。ただ、立ち位置の所為?使用してゐるヴァイオリンの所為? しばしば背景に埋もれて仕舞って全面に出ず、一寸残念だったが最後まで原因不明なまま。
とまれセントラル愛知*1の實力もかなりのものだが、残念だったのは交響曲用の大編成にとってはしらかわホールのステージが狭すぎたことだ。横幅は何とか確保されてゐたが、如何せん奥行きが無く直ちに垂直の壁面になってゐることから、いちばん奥まった所にゐる木管群の音が溜めも余韻も無く前面に出て来て仕舞ふのだ。せめてもう少し奥行きの深いステージか、またはステージ背面にポディウム席と真上に音響反射板の有るステージ、愛知なら藝術劇場コンサートホールくらいの箱で聴きたかったな。などと思った。*2
とまれアンコールはパーヴォ・ヤルヴィの如く?變幻自在なハンガリー舞曲第1番で、スワロフスキー氏も自由闊達緩急自在に演舞する。ブラームス尽くしの贅沢な時間でしたとさ。(^ω^)
 
 

エコール サウンドトラック

エコール サウンドトラック

 
****************************
 

今夜の鴨川の様子(-_-;)恐ろしい・・・
 
****************************
 
【おまけ】

悪い冗談としか思へない(-_-;)

*1:コントラバス4本のうち三人が女性でした!

*2:前に聴いた豊田市コンサートホールに於ける名フィルによるサン=サーンスの第三交響曲の場合も然り。フルオーケストラと大オルガンによるフルボリュームが想定される場合には、或る程度の巨大な物理的空間が必要であり、音量シミュレーションが必要なのだ。