幸甚

舊暦十二月二十五日の書肆渉猟

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ケルズの書」については愛蘭土ダブリンで三度拝観してゐる。
此の傳説の書には、耶蘇の聖人傳の型式を假借し、無限の精神性と宇宙的な手業の極地が内包されてゐるのだ。
その宇宙の構造分析を、今回は鶴岡先生の翻訳で讀むことが出来る幸せを、我々はあらためて思ひ知るべきである。

 
 
 

ケルズの書――ダブリン大学トリニティ・カレッジ図書館写本

ケルズの書――ダブリン大学トリニティ・カレッジ図書館写本