おおむね良好

舊暦神無月十六夜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 

 
****************************
 
今宵のクラシック音樂館は・・・

 
1:序曲「レオノーレ」第1番 作品138(ベートーベン作曲)
2:ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15(ベートーベン作曲)
3:交響曲 第7番 イ長調 作品92(ベートーベン作曲)
管弦楽:NHK交響楽団
指 揮:ロジャー・ノリントン
ピアノ:フランチェスコピエモンテージ(2曲目)
収録:2014年10月18日 NHKホール
 

 
てうことで、どちらかと言ふと苦手な指揮者ノリントンだが、今回のメニューに關しては◎だった。
レオノーレの第一番は大昔に一度聴いたか聴かなかったか不明なほどの曲だから評論するワケにもいかず。續くピアノ協奏曲第一番は若きピアニスト、フランチェスコピエモンテージのカデンツァに於ける各種新工夫が功を奏し、以前から唐突でハイドンの驚愕にも匹敵するびっくりポイントであった第3樂章のコーダ開始部分も見事にクリアされてゐた。そして白眉は交響曲第七番だらうな。これまた自在に強弱を變化させるいつものクセから腰砕けになる部分も数カ所有ったが、第2楽章などは過剰なサンチマンタリズムに陥る(逃げる?)ことなく、ピリオド奏法が實に効果的で面白かった。弦樂器の皆様方は全音ばかりならず四分音符までもダウンのボーイングが續いて見るだに大變さうであったが、まっすぐな音の連續も耳新しくて良いものだ。でも矢張り、此の奏法で第九の第1楽章は余り聴きたくないな、などと思ってみたり、ブラームスにまでも採用されたのではたまらないてう気持ちもずっと燻っており、なかなか結論の出る問題では無ささうだ。
 
****************************
 
【おまけ】

種子島
 

ケープカナベラル
 

天津
 

北京