大快晴の氣

舊暦九月六日の命の選択

 

 

 
御嶽山の噴火に遭遇した人々の命運。
命からがら下山できた者。
不幸にして火山弾を受け、火山灰と熱風に埋もれて命を落とした者。
山麓の紅葉とともに、雄大な噴煙を遠望しカメラに収めた者。
報道に接し、身を震わせて畏怖する者。
そして報道に接し、噴火見學に出掛ける者。
あらためて思ひ知るべきは、自然は人間のことなど興味の欠片も無いてうこと。
人間が愛して止まない大自然ほど無慈悲なものは無く、豊饒の享受は人間の一方的な思慕に過ぎないのである。
それでも山を慕ひ敬ひ、畏れ恐怖するのが人間の性であるてうことを、能く知るべきである。*1
 

御嶽山噴火活動に関する情報

 

*1:予言は人間にとって有効なこともあるが、予知は無意味だ。