人類の起源と進化の記憶

新嘗祭*1旧暦十月十日

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 
 

 
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人類はバカになり続けているのか 知性のピークは2000〜6000年前説
2012/11/23 13:00 (J-CASTニュース
人間の知性は2000〜6000年前がピークだった―。こんな論文を、米スタンフォード大学の教授が発表した。人類が狩りをしなくなったため、知的、感情的能力が、徐々に衰えているのだという。

近代以降、人間の知性は進化しているとばかり考えられてきた。そのため、ネットでは「信じられない」という声が相次ぎ、「ゲームで狩りをすればいいのか」といった発言も飛び出した。
知能の低くなった人間が淘汰されることが少なくなった?

スタンフォード大学の遺伝学者ジェラルド・クラブトリー教授が、

「人間の知性は2000〜6000年前にピークを迎えており、その後人類の知的、感情的な能力は徐々に衰えている」

との研究結果を発表した。論文は、米科学誌セルの関連誌「Trends in genetics」(2012年11月13日号)に掲載された。

それによると、人類は狩猟採集社会で生きてきた数千年前に、進化の99%が止まってしまったそうだ。これは脳の大きさの変化から明らかだという。そしてこれ以降、人類が都市に定住するようになってから今にいたるまで、知的・感情的能力がともに落ち続けていると主張した。

教授は理由をこう書いている。

人類の知性の形成には2000から5000という多数の遺伝子が関係し、それらは突然変異により、働きが低下する危険にさらされている。狩猟社会では、知的・感情的な能力のある人間しか生き残れなかったが、歴史の中で農業や都市が発明され、命が脅かされるリスクが減った。これにより、遺伝子の突然変異で知能の低くなった人間が自然淘汰されることが少なくなった。その結果、人類の進化としての脳の拡大が止まり、知能が低下し続けているのだという。
「一瞬、虚構新聞の間違いではないかと」

人間の知能は進化してきたと素朴に信じられてきただけに、ネットでは、

「失礼な」
「マジすか…こんなに大量の情報を扱っているのにか?」
「一瞬、虚構新聞の間違いではないかと疑ってしまった」

といった「信じられない」とする反応が相次いだ。

また、狩猟をしなくなったからという理由に「モンハンやれってことか」という人も現れた。モンハンとは人気ゲーム「モンスターハンター」の略で、名前の通りモンスター「狩り」をして遊ぶ。

ただ、論文の内容に疑問を示す人もいる。米Independent紙では、ロンドン大学の遺伝子学者スティーブ・ジョーンズ教授が「ただのアイデア。証明するデータがないし、どうやって調査すればいいのかも分からない」などと一蹴した。

日経サイエンス(12月号)のコラム「知能は延び続けているか」では、IQテストの平均スコアは1年に0.3ポイント、10年で3ポイントのわりで着実に伸びているという「フリン効果」を紹介した。伸びているのは主に抽象推論を試すテストや、幾何学図形の類似性を問うなど抽象思考を試すテストで、現代においては社会生活を営む上で抽象的な思考が必要とされているから考えられているという。そして、「将来は、あなたも私もひどく前近代的で想像力の欠けた人物に見えるような世界になるのだろう」と結んでいた。

「どっちが正しいのか」に結論を出すのは難しそうだ。

*1:1873(明治6)年から1947(昭和22)年までの祭日。天皇が新穀を天神地祇に勧め、また、親しくこれを食する祭儀。明治5年までは旧暦11月の2回目の卯の日に行われていた。明治6年から太陽暦が導入されたが、そのままでは新嘗祭が翌年1月になることもあって都合が悪いので、新暦11月の2回目の卯の日に行うこととし、明治6年ではそれが11月23日だった。翌明治7年には前年と同じ11月23日に行われ、以降11月23日に固定して行われるようになった。戦後は皇室典範からこの儀式は除外されたが、各地の神社での新穀感謝の祭事は続いている。