温低一過

凄まじき台風の吹き戻し。
勿論潮風なので、外に出してあるものは全てべたつく感じ故、天気晴朗なれど洗濯物の外干しを躊躇ふほど。
それでも果敢に、自転車で岬に向かったのだが、強風の余りいつもの定点まで接近至難にて、最後の数十メートルは匍匐するが如き様相で到達。
海嘯潮騒の飛沫が波の穂を踏み渡り、石門辺りではしきりに虹として出現。なかなか超然たる島辺の情景に、暫し立ち尽くして水平線の彼方を眺望す。
たった十数分の観望なれど、気が付けば髪の毛は潮気でべたべた。自転車は飛沫でべたべた。カメラも何もかもべたべたと成り果てて、黄昏を待たず這々の体で帰宅せり。
 

眩しき陽光に紅睡蓮の花光る
 

一見穏やかさうな風景だが・・・
 

 
 

 
 

 
 

台風の余波で砂に埋もれ閉塞された河口
 

巨大タンカーも青息吐息での航行
 

谷間の笹百合は開花直前
 

大雨の影響でちょっと水っぽいけど、まんだ仰山あるよ
 

楽しみにしてゐた桜の実は、暴風で全て落下して仕舞った
 

石門に飛沫立ち、虹立つを見ゆ
 

 
 

泡立ち筋走る海面
 

 
 

 
 
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≪好消息≫
フリーの写真家でありライターである朋友ノルブ氏のブログ。
中国広西チワン自治区南寧での留学経験を持つ彼は、チベットに関しても造詣が深い。
東北出身で江戸在住の彼だが、現在被災地各地で撮影してきた写真を公開中。
■ 日々此れ ラビリンス
 
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中国、チベット亡命政府の新首相との対話を明確に拒否
2011.5.30 20:54 (産経ニュース)

 【北京=矢板明夫】チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(75)から政治的権限を移譲されるチベット亡命政府の新首相、ロブサン・センゲ氏(43)が中国当局との対話再開を求めていることに対し、中国政府系ウェブサイトは30日までに、「ダライ・ラマとその周辺者はチベット人民を代表する資格はない」とする論説記事を掲載し、対話を拒否する姿勢を示した。
 ダライ・ラマ14世の政治的ポストからの引退に伴い、4月に新首相に選出されたセンゲ氏は、中国からの独立でなく、「チベットの高度の自治」を求める従来の路線を堅持する方針を表明。昨年2月以降中断している中国政府との対話再開への意欲を示している。
 中国国内のメディアはこれまで、一連のチベット亡命政府の動きをほとんど伝えず、静観してきたが、28日に政府系サイト、西蔵ネットに「誰がチベット族を代表しうるか」と題する記事を掲載した。
 センゲ氏ら亡命政府の関係者を「ダライ・ラマの周辺者」と決め付け、「彼らはチベット地域の実情を熟知していない」「チベット住民による民主的な選挙で選ばれていない」などの理由をあげて、「彼らはチベット人民を代表する基本的な資格すらない」と断じ、チベットの高度自治問題について亡命政府と交渉する意思はないことを示した。
 中国当局はこれまでに、2008年の北京五輪開催前などの時期に、国内外の圧力をかわすためにダライ・ラマ14世の代表との対話に応じたことがあったが、国際社会での知名度も低く、チベット住民に対する影響力もほとんど持たないとされるセンゲ氏の対話要求に応じる可能性は極めて低いとみられてきた。
 共産党少数民族政策を担当する関係者の一人は「チベット仏教のもう一人の主要指導者であるパンチェン・ラマ11世は中国側に付いており、高齢のダライ・ラマ14世が死去すれば、チベット問題はほぼ解決する。私たちは亡命政府の新首相を相手にする必要はない」と述べた。