花は花として

月が闇の世界に沈む頃、幣辛夷シデコブシ)の花は今が盛り。

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

幾千幾万の蝶が群れ居るかの如き幣辛夷の花の満開が風に揺れ、てふてふひらひらと靡く様子は春の日の、夕方近き曇天の空の下、銅鐸の谷間に静かに展開してゐる秘密の光景。
 
 

 
時節柄、方々から転居の知らせが届く。
今日に限って手紙が2通、電子メールで2通、ほぼ同時にやってきた。
新たな土地に移り住む者。大学院を出て、社会人としての生活を開始する者。故郷に帰る者。そして、住み慣れた土地を離れ、家族を残し単身で海外に赴くもの。
春はさういふ季節なのだ。
 

 
夜は未だ肌寒いが、コダーイゾルターンの曲をかけて暖を取る。
 
 

コダーイ : 無伴奏チェロ・ソナタ作品8

コダーイ : 無伴奏チェロ・ソナタ作品8

 


 
****************
  
 
素朴な疑問は本質を炙り出す。
 

何故台湾の人々は、これほどまでに日本の国難に対して素直な同情の念を抱くことが出来るのか。
 

何故此の国の人々は、いつまでもいつまでもプロトタイプなスローガンを掲げ、激情してゐるのか。挙げ句の果てには天皇陛下の肖像まで持ち出して・・・
 

被災地に於ける自衛隊アメリカ軍の貢献について、何故もっと詳細な報道がなされないのか。
 

 

被災地に於ける遺体の発見状況や検視、埋葬の現実について言及した報道が、何故無いのか。
 

 
福島第一原子力発電所敷地内に、何故高精細なライブカメラが設置できないのか。