日式十六夜 泰式一式


 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 
暑中、暑さの頂点は昨日であったやうだな。
勿論今天も尋常ならざる暑さではあったものの、ほんの数ミリではあるが「秋風の気配」、と書くとさすがに大袈裟だから、日本人らしく奥ゆかしく「庭に出た瞬間ふと秋風の予感の欠片を感じた」とでも言っておかう。*1
連日、烏龍茶と麦茶と杜仲茶を交互に、時には混合してうんと冷やして飲んでゐるのだが、今日は久しぶりにアールグレーを水で抽出し、冷やして飲んでみた。
ベルガモットのフレーバーの作用で、*2気のせいかだうかはさておき、体の火照りが収まっていくやうな気がしたのも事実。
ところで夜になって、<べきみしっ>てう感じで一瞬家が揺れたので、理の当然小地震と思ひ反射的に避難態勢を整えたのだが、数分経ってもテレビにもインターネットにも地震情報などは一切出ず、はてな
一応の結論は、墾田永年私財法や検地令とは無関係で、徐々に傾き倒れつつある此の陋屋の軋み現象であったてうことにしておく。
宇宙人の襲来や東海大地震の到来を待たず、覇拿里荘の自主的崩壊は既に秒読み段階に入ってゐるのかもしれない・・・
 

 

*1:事実、夜の静寂に響くのは、既に秋の夜長を先取りしたやうな虫の声である。

*2:柑橘系の香油は火照った体の熱を沈静する作用を有するやうである。