けふのひも あめまたあめの うみくたし


 
 

 
 

 
 
眼を赤くしてこっちを睨むな!

 
 
たまには毒を吐いておかう。
世に蔓延る、所謂窓式電脳と豊田自動車には興味の欠片も無いが、このところ自動車を運転してゐると何処に行っても先般リコール対象となったハイブリッド車ばかりが目に付き、実に面白くない状況である。
けふもまた然り。近所までは上の画像のやうな邪悪な顔つきの車の後続を余儀なくされてゐたのだが、数分後に気付けば前後とも例のハイブリッド車であり、挙げ句の果てに信号で並んだ隣まで同種車ときて、四面楚歌ならぬ三面囲繞の状況に。
いくら大豊田的大工場のお膝元とは言へ、これは余りにも酷いではないか。
大多を求める人間様の心理は、寄らば大樹の陰と相俟って、このやうな実に馬鹿げた風景を世に現出せしめるのだ。
勿論、昔のやうに面白味のある車種が減少したてうこともあるが、何故我が邦にいくつもの自動車メーカーが存在し、さまざまなデザインの車種が存在するのかてうことを想起するまでもなく、世間様の風潮が個性撲滅の方向に流れてゐるのは嘆かはしいことだ。
誠に、このやうな状況を見るにつけ、我が心情は憐れみ以外のなにものでもない。