2009-12-22 冬至頌 朧気な夜明けのあかときを経て 弱々しくも儚くも いとうつくしきかな 此の朝の光芒 薄氷を煌めかせ 霜柱を輝かせ 明日の日に蘇る 凜と張り詰めた空気が肌に沁み 一陽来復 さて わたくしは何処へ行かう 誰と出会ひ 何を語らう 地中深くの更なる奥で冬眠に入ってゐた蛙さま蛙さま 人間さまさまの尊大なる発掘活動の結果 不意に目覚めさせて仕舞ひ御免なさいませよ 望むべくは今ふたたび安寧に いと恙無く地中にお戻りくだされまして また逢ふ春の日を夢見心地にゆめうつつ また逢ふ日まで蛙さま 今しばし 我と遊べよ 蛙さま