冬至頌

朧気な夜明けのあかときを経て
弱々しくも儚くも
いとうつくしきかな
此の朝の光芒
薄氷を煌めかせ
霜柱を輝かせ
明日の日に蘇る
凜と張り詰めた空気が肌に沁み
一陽来復
さて
わたくしは何処へ行かう
誰と出会ひ
何を語らう
 

 

 

 
 
地中深くの更なる奥で冬眠に入ってゐた蛙さま蛙さま
人間さまさまの尊大なる発掘活動の結果 
不意に目覚めさせて仕舞ひ御免なさいませよ
望むべくは今ふたたび安寧に
いと恙無く地中にお戻りくだされまして
また逢ふ春の日を夢見心地にゆめうつつ
また逢ふ日まで蛙さま
 
今しばし 我と遊べよ 蛙さま