2009-11-26 集石挽歌 嗚呼 晩秋の集石は 斯くも美しく 静謐の裏に在り もの謂はぬ石石の 風化したりける岩肌の 其の粒子の隙間に 我が情感を捧げやう 岩石の粒子分子の間隙にまで 情緒を浸透せしめ 石石が経た数万年の時空を追体験するのだ 集石の囁きに耳を欹て 枕頭に並べ 懐に偲ばせては 来たるべく冬を待つ 嗚呼 晩秋の集石よ 雨に打たれ 風に磨かれ 陽に灼かれ 土に覆はれ 大地に還る 眠れ 我と共に 眠れ