てぃだぬごと

高雅

世紀の天体ショーだとか、いかにも安っぽいキャッチコピーを冠した日蝕報道の数々。
大半は見るべき価値の欠片も無く、報道の意味も無し。
悪石島に上陸する観光客を追ひ回し、島の小学生の歓迎行事を写し、当日雨だの見えただの見えんかっただの、さういふことが報道であると勘違ひしてゐる。
  
唯一NHKの特集番組で、インドはベナレスで大勢の人がガンガーで沐浴し乍ら皆既を待つ様子が放送されてゐて、ヒンドゥー教徒の反応として興味深かった。また、次いで皆既帯の横切るブータンの王宮では、ラマ教の僧侶達が経典を読み日食を祝福歓迎する儀式を行なってゐる様子が放送された。
かういふことが知りたかったのだよ。
  
同じ地球上に棲息しつつも、宗教や世界観の相違でこれほど多様な反応があるのも確かなこと。醒めた目で、日本人の熱狂的な反応もこれらのうちのひとつと考へればよいのだらうが、印象的だったのはインドやブータンでは画面に写し出された人々の誰一人も太陽に対してカメラを構へる姿の無かったことだ。
勿論、貧富の差や習慣の相違が前提としてあることは承知してゐるが、日本人のほぼ全員がカメラや携帯を構へて天を仰いでゐた姿と余りに対照的であった。
   

   
「不吉な兆し」インドの妊婦はパニック、中国は観光特需
日本は生中継も、韓国は9時30分−正午に部分日食

2009年07月22日08時34分 / 提供:朝鮮日報
   

 21世紀になって最も長い皆既日食が起きる22日の日食を前に、観測が可能な国は興奮に包まれている。
 日食とは、それぞれの軌道に従い公転する地球と月が、ある瞬間に「地球−月−太陽」の順に一直線上に並び、月が太陽を隠す現象だ。最長6分39秒間続く今回の日食は、インド・中国・日本の一部地域で、太陽が完全に隠れる「皆既日食」になる。韓国で観測できるのは部分日食だけだ。
 AFP通信は「インドでは日食にまつわる迷信があり、不安がる人が多い」と報じている。ヒンドゥー教の神話では、日食を「魔神ラーフとケートゥが太陽を飲み込み、吐き出すために起きる」と解釈する。このため、日食が起きる日に生まれた子供は不吉だと信じる妊婦たちが「22日に予定されていた帝王切開手術を先送りしてほしい」と大騒ぎになっているという。
 中国でも、日食は古来、災いや皇帝の死など、不吉な兆しと考えられてきた。しかし、中国の一部地域では今回の皆既日食を「500年ぶりの天体ショー」と銘打ち、お祭りムードに包まれている。中国では「1814年から2309年までの約500年間に、これほど完ぺきな日食はない」と考えている。中国で日食が最もよく観測できると予想されている上海は「日食目当ての観光客」で特需に見舞われている。上海・浦東出入国検査所は、「最近(20日)までにドイツ・イギリス・アメリカなど十数カ国から1万人以上の天文ファンがやって来た」と香港・蘋果(リンゴ)日報に語った。ブルームバーグ通信によると、上海にあるパーク・ハイアット・ホテルでは、シャンパンと朝食がセットになっている2830中国元(約3 万9000円)のパッケージパックがすべて予約済みになっているとのことだ。
 日本も興奮している。毎日新聞は21日、国際宇宙ステーションISS)に滞在中の宇宙飛行士、若田光一さんに注目が集まり、併せて日食への関心も高まっていることを伝えた。日食の観測に最適な鹿児島県では、県内の小学校にカメラを設置し、インターネットで日食の状況を生中継する予定だ。
 韓半島朝鮮半島)では、22日午前9時30分から正午までの間に部分日食が観測できる。天気がよければ、太陽が完全に隠れる「皆既日食」がインド北部・中国南部・済州島南方500キロ地点などで観測可能だ。つまり、韓国では南へ行けば行くほど、部分食が大きい日食が見られる。
 日食を裸眼や望遠鏡で観測すると、失明する可能性がある。韓国天文研究院では、日食を安全に観測できるよう、専門の観測用メガネを無料で配布するイベントを全国で行う。

香港=李恒洙(イ・ハンス)特派員
イ・へウン記者
   

   
此処で飛行機事故に於ける報道を例に引くのは場違ひかもしれないが、上に引用した朝鮮日報の記者が冷静に各国の反応を伝へてゐるのに対し、日本の報道では殆ど諸外国での反応などは見出すことは出来なかった。
残念なことだ。
   
   

身近な海辺にも有る「てぃだぬがま」
   
   
うむ、ツンデレ系? 高飛車キャラ? さほど親しくない仲でも、SだのMだの、いきなり分類されちゃうワケね。
最近の言葉遣ひ、カナリ難しーね。若者とのコミュニケーション、いと難し。